大家好!チュウコツです。
中国語は発音が・・・
です。・・・( ^ω^)
・・・そんなことはもう重々承知している。
そして、それなりの発音勉強もしてきた。
けど、まだまだ自分の発音に自信がない。本当に自分の発音が正しいか不安だ。
僕は中国語勉強をはじめてからしばらくは、ずーっとこんな気持ちでした。
今でこそ中国人からも「発音キレイ」とお褒めの言葉をいただくようになりましたが、それでも出張先のタクシーのおじちゃんに中国語で行き先を告げると、
「啊(°Д°#) 听不懂!(分からない)」
とたまに言われることもあります(笑)
今でも発音は「口の形」「舌の位置」などを意識しながら、少しでもキレイに発音しようと心がけています。
中国語初心者の方が一通りの発音勉強をして、ピンイン・声調(四声)を理解して一定の発音ができるようになったけど、発音がもっと上手になるためにはどう発音の練習をしたらいいのか?
発音の練習方法を僕なりにまとめてみます。
ぜひ参考にしてみてください!
中国語発音の練習 その前に
効率的で効果的な「中国語発音の練習」はどうやればいいのか?
その問いにお答えする前に、とっても簡単なアドバイスを3点あげさせていただきます。
どっちかというと精神論的な感じですので、難しく考えずに頭の片隅にでも入れておいてください^^;
恥をかけ
少し偉そうな感じで申し訳ありませんが、分かりやすくお伝えすると「恥をかけ」です。
これは僕がそうだったのですが、人前で正しいかどうか分からない言葉を発音するのがとても恥ずかしかったのです。
覚えたての中国語を使って、
「え!?何言ってるか分からない」「発音悪いね〜」「発音ウケるーwww」
なんて言われるのがすごく怖かった。
その結果人前で発音する機会を自ら減らしていく・・・
先ずはこのマインドを変えましょう。
萎縮する必要はありません!
「最初っからうまくできるわけない」「間違っていたら修正すればいい」
と、失敗を恐れずにどんどん人前で発音(アウトプット)することを心がけてみてください。
そもそも、新しいことを勉強しはじめたばかりなのに、上手くいくはずがないのです。
というか、新しくはじめたことが間違っていたとしても、それは失敗ではなくて、「気づき」なのです。
間違いが怖くて、家の中で更にインプット勉強をすることが悪いとは言いません。それも大切です。
ただ、もし人前で中国語の発音をする機会があれば、恐れずにどんどん発音してみてください。
その一歩から「気づき」「自信」が生まれ、後の成果へとつながります。
発音は「大きく」「ゆっくり」
中国人は話声が大きくて、うるさい!
と感じている人も多いと思います。が、そこがポイントです。
不慣れな発音のため、中国語の発音はボソボソっとなりがちです。
発音は「大きく」を意識しましょう。
中国語は発音の構造上、日本語よりも声を大きく発する必要があります。
その主な要因
- 「四声」による声のトーンの上げ下げがある。
- 息を強く吹き出す「有気音」と呼ばれる発音がある。
- 腹式呼吸でお腹から声を出す。
日本語の発音とは構造が異なってくるので、日本語を話す延長で抑揚がなくて小さな声で中国語を発音しても、聞き取ってもらえないことが多いです。
発音は「ゆっくり」も意識。
中国語は日本語以上に発音が重要で、1音節1音節の発音はより大切にされます。
日本語でも1音節の単語、「酢(す)」や「蚊(か)」、「木(き)」、「死(し)」などがありますが、しっかりと伝えないと聞き取ってもらえませんね。
中国語は「1音節」から成る単語が日本語以上に多いです。
これら「1音節」の発音をしっかりと聞き取ってもらうためにも、「ゆっくり」と発音することを意識してみてください。
少し例をあげます。
中国語:请问(qǐng wèn)2音節
日本語:お尋ねいたします 9音節
中国語:请吻(qǐng wěn)2音節
日本語:キスして下さい 8音節
違いは、第四声「wèn」と第三声「wěn」だけです。
実際に、请问(qǐng wèn)と请吻(qǐng wěn)を発音してみてください!
中国語の単語は下記3つで、全て1つの単語が1音節から成っています。
请:(qǐng)どうぞ・・・して下さい
问:(wèn)問う、尋ねる
吻:(wěn)くちづけする
早く喋ろうと突っ走ってしまうと、両方とも「チン ウェン」となってしまい、聞く側へ上手く伝わりにくいです。
聞く側は「えっ!?お尋ねされてるの?」それとも「キスを迫られてるの??」と困惑します(笑)
このような例は極端で、実際の会話では前後に脈略があるため、多少発音が悪くても聞き取って貰えることが多いです。
しかし、初心者の方は「正しい発音でしっかりと伝える!」という意識が大事です。
そのためにも、1音節1音節の発音をしっかりと聞き取ってもらうため、「ゆっくり」を意識してみましょう。
発音はすぐには伸びない
発音のうまさ・能力はすぐに向上しません。
僕も当初は「早く発音をうまく・キレイにしたい」と意気込み、焦っていました。
しかし、中国語の発音は日本語の構造と全然違うのだから。ポイントも違えば、発音するときに使う筋肉も異なります。
ガリガリの人がいきなりマッチョになったりしませんよね(笑)
正しい勉強方法を継続していれば、発音は必ずうまくなります。
焦らずに、「日々の発音練習を継続する・習慣化する」ことを大切にしてください。
このブログも、その一助になりたい気持ちで書いています。
発音練習に入る前の3つのポイントをまとめます。
- 人前でどんどん発音して恥をかこう。
- 発音は「大きく」「ゆっくり」と。
- 発音はゆっくり上達していくから焦らないで。
発音の練習に使える「オーバーラッピング」
ピンイン・声調を理解し、発音も正しくできる状態になったのであれば、「オーバーラッピング」を中心に発音練習していきます。
「オーバーラッピング」に関してはこちらの記事を参考ください。
参考書を見ながら、中国語の音声と同時に自分で発音してみます。
イメージとしてはこんな感じです。
音声:现在开始HSK考试,请大家・・
自分:现在开始HSK考试,请大家・・
なぜオーバーラッピングがいいのか?
中国語音声とピッタリと合わせて自分も発音することで、口が「中国語の音」を覚えていくからです。
耳からインプットされた正しい発音(目標)と、同時に自分の口からアウトプットする発音(現状)が正しいかを確認する作業がオーバーラッピングです。
「オーバーラッピング」が正しく行われていたら、絶妙なシンクロが起きます。
正しい「オーバーラッピング」ができていないと、シンクロは起きません。
シンクロというと少し分かりづらい表現かもしれませんが、CD音声と自分の発音がマッチして波に乗っている状態でしょうか。余計分かりづらい・・・( ;゚Д゚)
先ずは、実際に「オーバーラッピング」をやってみて、そのシンクロ状態=発音が正しくできている状態を目指しましょう。
「オーバーラッピング」は中国語スクリプトを見ながらで大丈夫です。
しかし、先ずは発音の練習だけに集中してください!
中文スクリプトを見ながらだと、欲張っていろんなことに意識しがちです。
僕は当初欲張って、単語や文法の意味を覚えようとしていましたが、そうすると発音が疎かになり、CD音声と被せる(シンクロさせる)ことが難しかったです。
「オーバーラッピング」を使った発音練習は、CD音声と被せて発音することに意識してください。
「オーバーラッピング」を使った発音練習の意味合いがわかったら、あとはCD音声と被せてひたすら発音練習します。
発音の参考書はピンインと声調の基本がほとんどなので、これを「オーバーラッピング」しても退屈です。
オーバーラッピングに使える参考書は?
初心者の方は、簡単な日常フレーズなどがおすすめです。
こちら記事内にもありますが、[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【初級編】は初心者の方にもちょうどいい内容です。
CD音声と中国スクリプトがあれば簡単にできるので、その条件さえ合っていたら、ご自身が今使われている参考書をそのまま使い倒してください。
僕はHSK6級の過去問を使い、リスニングパートの問題を使っていますよ。
これも10回以上は繰り返しています!
オーバーラッピングはどれくらいやったらいい?
回数ではないのですが、目指すところは「CD音声と被せる(シンクロさせる)」のが定着するまでです。
この状態になっていると、発音が正しくできています。
目安ですが、オーバーラッピングをはじめて10回は繰り返すことをおすすめします。
自分の発音を分析「録音勉強法」
発音の練習で「オーバーラッピング」の次におすすめしたいのが、「録音勉強法」です。
「録音勉強法」の詳細はこちらの記事をご参考ください。
なぜ録音勉強法がいいのか?
上のリンク先記事でも言いましたが、
「自分で欠点に気づく」
これが発音を上達させる上でとても重要だからです。
中国語発音マスターの著者である「高田裕子氏」はこう言っています。
CD音声を聞く → 録音しながら真似して発音する → CD音声と録音した自分の発音を比較する → CD音声を聞く → 録音しながら真似して発音する ・・・ 必ずこの手順を繰り返してください。
「自分で欠点に気づくこと」、これこそ発音マスターの近道です。参照:中国語発音マスターCD付き P8より引用
自分で欠点に気づき、分析し、改善する!
「録音勉強法」はとてもシンプルだけど、とても効果的で効率的な勉強法なんです。
一方で、「録音勉強法」は時間がかかります。
闇雲に録音してチェックするのは時間がかかり過ぎるためおすすめしません。
ではどのタイミングでやるべきか?
一番いいのは、上の「オーバーラッピング」を行なって回数をこなした最後の方に、最終的な自己分析として録音してみるのがいいでしょう。
「今の自分のレベル(現状)」→「ネイティブ音声(目標)」
現状が目標に達しているか?
それを自分で気づくためのツールとして、「録音勉強法」を活用してみてください。
中国語発音の練習まとめ
発音の基礎知識を身につけた中国語初心者の方が、次にやるべき発音の練習内容に関してまとめてみました。
「発音練習に取り組む前のポイント3点」「オーバーラッピング」「録音勉強法」
これが、僕がおすすめする発音の勉強方法です。
少しでも「いいなー」と思っていただけたら、ぜひ実際に試してみてください。
その中で自分なりのコツが掴め、より自分にあった発音勉強の方法が見つかるはずです。
また、発音に関してはこちらの関連記事もぜひ参考にしてみてください!
この記事があなたの中国語学習のお役に立てたらとても嬉しいです。
それではまた
那我们下期再见!
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