大家好!チュウコツです(@chukotsu_twitter)
僕は中国語を話せるようになり、周りの人からこんなことを聞かれることが多くなりました。
- 中国語の発音をカタカナで教えて欲しい
- カタカナだとどう書くのか?
- カタカナ読みでも大丈夫?
ズバリ言います!
中国語はカタカナでは表せません。
中国語をカタカナで表しているものは全て正しくない!と思ってください。
そして、中国語の発音をカタカナで覚えると100%失敗します。
少し大げさで乱暴な言い方かもしれません。
しかし、それくらい思っていただいた方が、中国語の発音をマスターし、中国語をペラペラに喋れるようになるのにはいいのです!!ヽ(`Д´)ノ
いいですか!
カタカナ表記で中国語をできるとは思わないように!
「カタカナで覚える中国語」なんて参考書や情報があったら、全てウソだと思ってください。
そのカタカナ知識があなたの中国語の進歩をすこぶる遅らせます。悪いクセを作ります。のちのち修正するのに苦労します。
「カタカナ」という身近な言葉は親近感があり、「簡単」と思わさせるための錯覚に過ぎないのです。
そして、その錯覚は中国語をペラペラに喋れるようになるという、あなたのゴールを遠回りさせます。
この記事では、「中国語の発音をカタカナで覚えると100%失敗する理由」に関してまとめました。
こんな方はぜひ参考にしてみて下さい!
- 中国語学習初心者
- 中国語の発音を勉強中
- キレイに発音したいと思っている
- カタカナで発音を覚えたいと思っている
中国語は日本語よりも音節数が多い
単純に中国語の音節数は日本語よりも断然多いです。
中国語は、日本語ではカバーしきれない「音」が多すぎるのです。
先ずは日本語の音節数がどれくらいあるのか見てみましょう?
日本語の音節構成と数
子音 + 母音 (1音節)
↓ ↓
10 x 5 ≒ 50音節
これに、濁音(が行・ざ行・だ行など)、半濁音(ぱ行)等加えると、大体100音節程度と言われています。
つづいて中国語の音節数は?
中国語の音節構成と数
子音 + 母音 (1音節)
↓ ↓
21 x 39 ≒ 800音節
※計算上は約800の音節となりますが、実際の漢字は半分の400音節のみで発音されています。
日本語「100音節」に対し、中国語「400音節」と、中国語は日本語の4倍ちかい音節が存在しています。
これはつまり、中国語は日本語で表すことができない「音」が4倍あるということです。
下の画像が「中国語の音節表」です。

日本語の50音と比較すると、その多さにビビります。
この時点で、「日本語のカタカナで中国語表すの無理やん・・・」となりますね(笑)
例えばどんな「音」があるかとすると
「cao」「re」「ren」はカタカナで表すことは難しいです。
中国語発音の基礎として先ずは習う、「bo po mo fo de te ne le・・・」の中でも、「de te ne le」はカタカナで表すことはできません。
中国語発音をマスターしている人からすると、とてもじゃないけどカタカナで表すことはできないのです。
中国語の音節数は日本語よりも多く、カタカナで表すこと自体が難しい。
それでも無理くりカタカナで表そうとする次のような問題が出てきます。
そうです、
同じカタカナでも違うピンインが存在する問題です!
中国語はカタカナで同じような発音が多い
中国語は、日本人にとっては同じように聞こえる発音でも、中国語では明確に区別されている発音が多いのです。
例えば、子音別でみると。
「fuとhu」の区別。
日本語表記だとどちらも「フ」
「leとre」の区別。
日本語表記だとどちらも「ル」
「jiとzhi」の区別。
日本語表記だとどちらも「ジ」
こちらは母音別による違いです。
「anとang」の区別。
日本語表記だとどちらも「アン」
「geとgu」の区別。
日本語表記だとどちらも「グ」
こんな感じで、日本語標記・発音だと同じような音節でも、中国語では明確に区別されているんです。
上の例はほんの一部ですが、日本人が特に苦手としている「鼻母音:-n -ng」や「そり舌音:r」が絡んでくると、より細かな区別となります。
それをいきなりカタカナでザックリと発音する!
というような入り方をしてしまうと、自分の発音のクセもザックリとなってしまいます。
それがつづいて行くと、もう発音ヘタ中国語学者のできあがりです( ;゚Д゚)コワ
無理やりカタカナ表記できたとしても、同じカタカナで違う中国語(ピンイン)が存在している。
この細かな違いのピンインを理解し、区別して発音しないと聞き取ってもらえない(発音がヘタくそになる)。
これらに加えて、中国語は声調というものが存在しています。
四声(声調)がある
ほとんどの方がご存知の通り、中国語には「第一声、第二声、第三声、第四声」と呼ばれるものがあります。
中国語の発音は音節数が多い上に、この「四声(声調)」が更に存在しいるのです。

ピンイン「a」をカタカナで「ア」と表せても、第三声のa (ǎ)を「ア」と表すのはあまりにもザックリし過ぎです。
中国語の「四声(声調)」は、声の高低差が出る立体的なものであり、カタカナで表すことはできない。
カタカナ読みが失敗するまとめ
中国語の発音をカタカナで覚えると失敗する理由は理解していただけましたか?
その理由を3つにまとめます。
- 中国語はカタカナで表すことができない音節がとても多い。
- 同じカタカナで違う中国語(ピンイン)がある。
- 四声はカタカナで表せない。
発音の構造は中国語と日本語で全く異なります。
それを、分かりやすいからといった理由で「カタカナ」を使って無理に覚えようとすると、最終的には全く違った発音が出来上がってしまうのです。
カタカナの全てが悪い・全く無視しろというわけではありません。
発音の参考書には、カタカナを使って分かりやすく説明してくれているものもあります。

【基本母音「u」の発音方法】
タコのように突き出す。
①. タコの口のように、口を丸めて突き出す。両手で頬を軽く押してみると形を作りやすい。
②. そのまま「ウー」と発音。日本語よりもくぐもった感じになる。
「口の形」や「舌の位置」など、他の補足説明がしっかりとなされた上で、カタカナによる発音のポイントを見るのは、発音の感覚をつかむのにはいいと思います。
中国語の発音のポイントは「口の形」「舌の位置」なので、CD音声のネイティブ発音を聞きながら、「カタカナ」は参考程度に見ましょう。
僕が言いたいのは、「カタカナで覚える中国語」「カタカナ読みでok」という類のキャッチーな言葉に惑わされないように!ということです。
中国語は本当に本当に発音が命です。
僕は中国語を勉強して4年経ちましたが、今でもそれを強く実感していますし、発音を少しでも良くする事を常に意識しています。
本記事は、中国語発音の勉強で「カタカナ」読みは発音勉強を失敗させる!という点を紹介させていただきました。
先ずこのことを理解していただき、発音勉強に励んでいただけたら幸いです。
中国語発音のマスターには、発音参考書がとても効果的です。
発音のポイントが「イラスト、画像、音声、動画」などを使って超わかりやすくまとめてくれています。
僕がこれまで実際に使ってみた参考書の効果や感想、おすすめの参考書をこちらの記事で紹介してます!
発音勉強中の方はぜひ参考にしてみてください。

それではまた
那我们下期再见!
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