大家好!チュウコツです(@chukotsu_twitter)
前回の記事で、中国語を“話せるようになる”ためのベストな勉強法「瞬間中作文」に関して紹介しました。
実際、僕はこの参考書を使い、日常の簡単な中国語を喋れるようになりました。
(この参考書は今は廃盤になっていて、下でご紹介する分が新版として発売)
「瞬間中作文」は、正しい勉強方法のコツさえわかっていたら、独学でも中国語を話せるようになる勉強方法です。
本記事では、僕が実際にやってきた「瞬間中作文」の、効果に差がでるおすすめ勉強方法を紹介。
実例をまじえて、初心者の方が中国語を話せるようになるための勉強方法をまとめました。
「独学で中国語を喋れるようになりたい」と思っている初心者の方は、ぜひ参考にしてみてください。
もくじ
初心者におすすめする瞬間中作文向け参考書
初心者が瞬間中作文をやるには[CD2枚付]新版 口を鍛える中国語作文-語順習得メソッド【初級編】が一番おすすめです。
本書コンセプト
- 文の構造・語順を理解した上で、中国語の作文を行う。
- 日本語から中国語へ変換するトレーニングによりスピーキング能力を鍛え、中国語的発想(中国語脳)を習得する。
- 単語900語程度を600例文の中で覚えることができる。
この参考書は、「日本語から中国語へ変換するトレーニングで、中国語脳を習得する」ことを目的としています。
そのため、下記要点が抑えられています。
- 文法・構文ごとに例題が用意
- 左ページ:日本語、右ページ:中国語の使いやすいレイアウト
- CD音声は例題ごとに「日本語→中国語」の順番で収録
参考書のレイアウトはこんな感じです。
左ページに日本語フレーズがあり、右ページの同じ位置に中国語訳があるとうい、とてもシンプルな構成です。
これだと、右ページの中国語訳を隠しながら使うことができるので、とても便利ですよ。
それと、中国語フレーズにはピンインが下にふられているのもgood!
中国語:我累了,想休息一下
ピンイン:Wǒ lèile, xiǎng xiūxí yīxià
音声は日本語が先に流れ、少し間を置いて中国語訳が流れてきます。
日本語:疲れたので、私はちょっと休みたいです。
中国語:我累了,想休息一下
文面と音声の両方が、日本語と中国語で分かりやすく区別されてますね。
言い方は違いますが、瞬間中作文と同じ考えをコンセプトとした参考書なので、この構成はとても使いやすいです。
この参考書を使った最終ゴールは、「CD音声の日本語を聞いて、自分で瞬時に中国語訳を喋る」ことです。
日本語を聞き、瞬間的に中国語へ訳す!
これは、より実戦で使えることを想定しています。
自分の頭に入り込んできた内容を瞬時に中国語へ変換し、それを実際に口に出す。
このレベルに達し、喋れるフレーズを積み重ね、中国語を喋れるようになるのです。
頭に入り込んでくる情報は、文字だと自分のペースで読むことができるため、一方的に流れてくる音声の方が処理するハードルは高いですね。
そのため、日本語音声があるというのも、この参考書のおすすめポイントです。
初心者が瞬間中作文の前にまずやるべきこと
それでは、この「口を鍛える中国語作文【初級編】」を使って、初心者の方がどのように瞬間中作文を行なったらいいかのコツを紹介していきます。
その前に!
準備です。
瞬間中作文は、中国語を「知っている」から「使いこなせる」状態にするトレーニングだということを再度認識しましょう。
そのためには、先ずは「中国語を知っている」状態でなければなりません。
瞬間中作文の前に、発音・単語・文法などの基礎的知識を「知っている」状態でないと、前に進むことはできないのです。
中国語勉強を始めたばかりの全くの初心者の方が、いきなり瞬間中作文をやっても逆に効率が悪くなります。
初心者の方は、先ずは「初心者向けの中国語基本参考書」を一通り勉強し終えて、最低でも発音の基礎はできている状態を目指してください!
初心者向けの基本参考書はこの「新ゼロからスタート中国語 文法編」がおすすめです。
初心者の方は、先ず「初心者向けの中国語基本参考書」を一通り勉強し終えて、発音の基礎と中国語の簡単な文法はできている状態を目指す。
瞬間中作文を勉強に取り入れるのはそれから!
初心者向け瞬間中作文のやり方
初心者の方向けに、効率的な瞬間中作文の「順序・やり方」をまとめます。
用意するもの
- 口を鍛える中国語作文【初級編】
- CD音声(参考書に付属Disc1)
- ノートとペン
用意はこれだけでokです!
基本的な考え、やり方はこちらの記事にあげてます。
瞬間中作文は、下記の5ステップ。
Step1 日本語文を見て中作文
Step2 中国語文を見て答え合わせ
Step3 中国語文の音読
Step4 日本語を読み瞬間で中国語に変換
Step5 CDの日本語を聞いて瞬間で中国語に変換
Step1 日本語文を見て中作文
先ずは右ページの中国語訳を隠します。
僕は参考書内に入っていた手紙「お客様の声」がジャストだったので、それを使用しています(笑)
日本語フレーズを見て、その中国語訳をノートに書いてみましょう。その際、中国語の上にピンインと四声も書き加えます。
【日本語フレーズ】
- 1. 私はパソコンを持っています。
- 2. 彼は携帯電話を持っていません。
- 3. 張さんは自動車を持っていますか?持っていません。
実際に中国語とピンインをかきかきしてみました。
字が汚く申し訳ありません笑
ポイントは中国語フレーズを手書きすることです。初心者の方はまずは手で書くことを心がけてください。
理由は、次のステップで行う「中国語文を見ての答えあわせ」時に分析をするためです。
どこが正解で、どこが間違っているのか?
自分がわかる範囲の中国語を先ずは書き出しましょう。
単語がわからなかったら、その部分を空欄にしておいても良いです。
今時点で自分のレベルを確認するため、可視化しておくことが重要なのです。
右ページの中国語を隠し、左ページの日本語を見て、ノートに中国語訳とピンインを書き込む。わからない箇所は空欄にしておく。
Step2 中国語文を見て答え合わせ
Step1で書いた中国語とピンインが、参考書の内容とあっているか確認します。
ここでの重要なポイントは、精読を通して自分の書いた中国語を分析していくことです。
▼「精読」の詳細記事はこちら
自分の書いた中国語が間違っている場合、下記のどれかに当てはまります。
- 単語がわからない
- ピンインがわからない・間違っている
- 文法構造がわからない・間違っている
1,2であれば、この瞬間中作文の勉強を通して覚えてしまいましょう。
3であれば、この参考書は各文法・構文ごとに例題が用意されているので、文の構造・語順をそのパートごとに学ぶこともできます。
僕は先ほど書いた中国語訳は没有の四声を間違えていました。
誤:Meiyǒu → 正:Méiyǒu
ちょっと細かいですが、自分で書いた中国語とピンインが合っているかを確認しながら、修正していきましょう。
このStep2では、目標とすべき正しい中国語を自身にインプットします。
その正しい中国語フレーズを、文の構造や発音も含めて自分で説明できるくらいまで、100%理解してください。
右ページの中国語を見ながら、自分の中国語訳を修正していく。精読を行い、対象のフレーズを100%理解する。
Step3 中国語文の音読・シャドーイング
ここからがとても大切です!
Step2でインプットした正しい中国語を、自分で正しく喋れる(アウトプット)ようにするためのトレーニングを重ねます。
瞬間中作文は「知っている」から「使いこなせる」中国語へするために、トレーニングと言いましたが、このStep3は、そのつなぎ的な役割となります。
その「中国語を使いこなす」ためのトレーニングとして、音読・シャドーイング を行います。
中国語フレーズを見ながら、CD音声で対象の中国語を聞き、中国語のリズムを確認しながら数回音読を繰り返します。
スラスラ言えるようになったら、中国語文を見ずシャドーイングを行ってみましょう。
▼「シャドーイング」の詳細記事はこちら
音読とシャドーイングの目安ですが、両方合計で最低でも10回は行ってください。
比較的短いフレーズですので、極力シャドウイングを多めにやった方が中国語が定着しやすいので、おすすめです!
- 参考書を見ながら中国語のCD音声を聞く
- 参考書を見ながら音読をする
- 参考書を見ずにシャドウイング する
- 合計10回以上繰り返す
Step4 日本語を読み瞬間で中国語に変換
ここからは、中国語を使いこなすためのトレーニングを重ねていきます。
まずはStep1同様に、右ページの中国語訳を隠します。
左ページの日本語フレーズ1〜8を上から順番に読み、その中国語訳を喋ってみてください。
ポイントは1〜8を通しで行うことです。1つごと右ページの答えを確認せずに、通しで行います。
スラスラ出てきたらこれまでのトレーニング成果が出ている証拠です。
つっかえながらでも中国語が出てくるようであればokですよ!
1〜8を読み終えたら、右ページの中国語訳を確認します。
うまく訳せなかった箇所は、音読やシャドーイングなどのトレーニングを重点的に行い、スラスラと出てくるレベルまで引き上げましょう。
左ページの日本語フレーズ1〜8を通しで読み、1つごとに中国語訳を喋る。苦手箇所は重点的に音読やシャドーイングのトレーニングを行い、1〜8が全てスラスラ出てくるレベルまで引き上げる。
Step5 CDの日本語を聞いて瞬間で中国語に変換
瞬間中作文1周目の最後のしあげです。
CDの日本語文音声を聞いて、瞬間的に中国語訳を喋ります。
Step4と違うのは、日本語文は読むのでなく、聞いてから中国語訳を喋り出すことです。
日本語音声が流れ終わったら一時停止して、その中国語訳を喋ってみましょう。
ここで中国語がスラスラ出てきたら完璧です!
その中国語フレーズは使いこなせているところまで来ていますよ!
「日本語音声が流れ終わったら一時停止し、中国語訳を自分で喋る。
そのあと、またCD音声をスタートさせ、中国語訳音声に合わせてシャドウイング」
この一連の流れがスラスラできたら、参考書内のその課はクリアです!
その課の中国語フレーズは、実践でも使えるおで自信を持って、どんどんアウトプットしていきましょう。
CDの日本語文音声をきき、中国語訳がスラスラ出てくるレベルまで来たら瞬間中作文の1周目が完了!
初心者向け瞬間中作文のまとめ
初心者の方が独学でも効率的に勉強できる、瞬間中作文のやり方をまとめてみました。
本記事でおすすめする「口を鍛える中国語作文【初級編】」は、全75課あります。
最初の目標として、各課ごとにStep1〜5に沿って、瞬間中作文のトレーニングを進め、参考書1周(全75課)をまずは終えましょう。
そして、これを2周、3周と繰り返します。
※2周目以降はStep4・5だけでok
ちなみに僕はこの参考書の中級編を、20周は繰り返しました・・・(笑)
そこまでいくと、その参考書のフレーズは自分のものとして、中国語を使いこなせる状態になっています。
瞬間中作文ができないようであれば、各Stepを振り返り、「精読」「音読」「シャドウイング」などのトレーニングを重ねていくことが大切です。
この勉強方法は決して楽ではありません。
しかし、一連のStepをしっかりとこなし、参考書を使いまわしていくことで、確実に中国語を喋れるようになります!
初心者の方はぜひこの勉強方法【瞬間中作文】を試してみてください。
この勉強方法が中国語学習のお役に立てたらとても嬉しいです。
それではまた
那我们下期再见!
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