中国語おすすめ勉強方法

中国語の発音はなぜ難しいのか?その理由を知れば発音の習得度もグンっと上がる!

難しい

大家好!チュウコツです(@chukotsu_twitter)

中国語は発音が難しいと言われていますが、なぜそんなに難しいのでしょうか?

当然、難しいのには理由があります。

本記事では参考書にあるような「舌の使い方が〜」「nとngの違いが〜」「有気音が〜」「第三声が〜」などの細かいポイントには触れません。

そもそも発音がなぜそんなに難しいの?

に関してまとめてみました。

こんな方はぜひ参考にしてみてください!

  • 中国語勉強初心者
  • 発音が難しくて悩んでいる
  • 発音の効率的な勉強方法が知りたい

「中国語発音がなぜ難しいのか?」これを理解してから、発音勉強を進めていくことで、難しい発音の習得度もグンっと上がります!

それではどーぞ!

▼「一番おすすめの発音本は?」中国語発音本のランキング記事はこちら

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音節数が多い

いきなりですが、音節って何だかわかりますか?

音節とは、ある言語で、通常ひとまとまりの音として意識され、発音される単位。日本語ではほぼ平仮名1字が一音節に当たる。

参照:大辞林

一音節は主に「子音」+「母音」で構成されています。
※子音と母音が分からない方は、英語の記事ですがこちらの記事がわかりやすいです。
参照:ヨッセンス「子音は音」「母音は声」という考えを知ると英語がよくわかる

簡単に言うと、言語において発音される最小単位の音です!

日本語で言うと「あいうえお、かきくけこ・・・」などの五十音が一音節にあたります。

中国語は音節数が多いとありますが、僕らが普段使っている日本語と比較して、どれくらい多いのか見てみましょう。

漢字音の「音節数」の数

日本語の音節構成と数
子音 + 母音 (1音節
↓           ↓
10   x   5  ≒   50音節

これに、濁音(が行・ざ行・だ行など)、半濁音(ぱ行)などを加えると、普段の会話で使われている音節数が大体100音節程度と言われています。

中国語の音節数を見てみると・・・

中国語の音節構成と数
子音 + 母音 (1音節
↓           ↓
21   x   39  ≒   800音節

※計算上は約800の音節となりますが、実際の漢字は半分の400音節のみで発音されています。

中国語の音節数は日本語と比べて、実に4倍も多いのです!

下の画像が「中国語の音節表」です。

細かすぎてよく分からないですよね笑

何が言いたいかというと、これだけ発音の種類(音節)が多い!と言うことです。

日本語の日本語の五十音図と比べてると、その多さがよりわかると思います。

さらに、これに四声が加わると「400x4=1,600」と、実に日本語の16倍になります。※四声に関しては後述

音節数が多いことで、やっかいな事が2つあります。

  1. 日本語で同じような発音でも中国語は区別された発音が多い
  2. 日本語に無い発音が多い

これらを詳しく見てみましょう。

日本語で同じような発音でも中国語は区別された発音が多い

日本人には同じような発音でも、中国語では明確に区別されている発音も多く、発音を間違えると意味全体が異なるため、より注意しなければなりません。

fuとhu」の区別。日本語表記だとどちらも「フ」

leとre」の区別。日本語表記だとどちらも「ル」

jiとzhi」の区別。日本語表記だとどちらも「ジ」

これら子音別による、発音の違いは理解できて正しく発音できますか?

「anとang」の区別。日本語表記だとどちらも「アン」

「geとgu」の区別。日本語表記だとどちらも「グ」

これら母音別による、発音の違いは理解できて正しく発音できますか?

こんな感じで、日本語標記・発音だと同じような音節でも、中国語では明確に区別されているんです。

なので、カタカナ発音はNGですよ!

必ずピンインを読んで発音するクセをつけて下さい。

中国語の発音をカタカナで覚えてはダメ!に関しては、ぜひこちらの記事も参考にしてみてください。

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日本語に無い発音が多い

中国語の音節数は日本語のそれよりも多いので、当然のごとく日本語に無い発音が多いです。

その代表格を見てみましょう。

単母音

「e」「ü」は僕が中国語を初めて一番最初にぶち当たった壁です。

特に「e」は何度やってもうまく発音できずに、当時の中国人の先生に呆れられていたのは、今では甘酸っぱい思い出です。

「e」が「エ」なのか、「オ」なのか、「ウ」なのか・・・

僕は全然ポイントがわからずに完全に混乱してたし、コツを分かったと思っても次の日には忘れていたりと、かなり苦戦していました。

僕がたどり着いたこの「e」のポイントは、①口を左右に引く(気持ちは思いっきり引くイメージ) ②口は半開き(微笑んでるときの感じ) ③発声は喉の奥から「オ」と「ウ」の間

意味不明ですよね?笑

中国語にはこのような「日本語で表すには大変難しい」発音がたくさんあるんです。

 

子音

そり舌音と呼ばれている「zh」「ch」「sh」「r」

これらはその呼び名通り、舌を反らせるのが特徴な発音です。

舌の位置を変える事で、口のすき間から摩擦させて息を吐き出すのですが、巻き舌が苦手な僕はこれも苦手でした。

これらのように、中国語の発音は日本語では使わないような「口の形」「舌の位置」「息の吐き出し方」がたくさんあります。

そのため、これら口全体の使い方に慣れた上で新しい発音を習得していく必要があります。

 

中国語は「音節数が日本語よりも圧倒的に多い」ため、発音も難しいです。

上の中国語の発音の違いが分からない、理解できていないようであれば、もう一度発音勉強をし直した方が、中国語を習得するのには結果的に早道です。

そんな方は、発音を習得するための戦略から見直してみて下さい!

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・中国語の音節数は日本語の4倍以上。
・日本語で同じような発音でも中国語は区別されている。
・日本語に無い発音が多い。

四声(声調)がある

中国語の発音は音節数が多い上に、「四声(声調)」が存在します。

四声(声調)に関しては、カエルライフ-中国語学習サイトさんが分かりやすく説明されています。

中国語の漢字の発音には、一つの音節に一つの声調(音程)がセットになっています。

例えば、中国語の漢字「大」ですと、一字1音「dà」として読まれ、

子音(d)」と「母音(a)」、「声調(ヽ)」にて構成されています。

この四声を正しく発音しないと、全く異なった意味となってしまうため中国人には伝わりません。

中国語参考書の最初によく載っている「ma(マ)でも四声が異なると全く違った意味になる」と言うやつです!

同じ音節でも、音の上げ下げだけで意味が変わってくるなんて、めちゃくちゃやっかいですよね・・・。

それに、僕ら日本人は普段の発音で声調を使う事がないので、一から勉強して慣れなければなりません。

会話中の脈略で判断することも多々ありますが、短い会話のやり取りや、初対面での会話時などでは、四声がハッキリしていないと相手に聞き取ってもらえない事も多いため、四声もしっかりと身につけましょう!

・中国語の発音には四声(声調)がある。
・同じ音節でも四声が違うと、意味が変わる。
・四声がハッキリしてないと聞き取って貰えない。

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一音節の単語が多い

ここまでの中国語の発音が難しい理由を、ざっくりまとめるとこんな感じです。

日本語の発音と比較したイメージ

  • 子音・・・日本語より多い!
  • 母音・・・日本語より多い!
  • 四声・・・日本語に無い(新しい!)

“子音”多い X “母音”多い = 「めっちゃ多い」になり → これにニューフェイスの“四声”が加わり、「めちゃくちゃ多い」発音数となるのです。

「めちゃくちゃ多い」となると、当然僕らがこれまで経験してこなかった新しい発音が多数出てきます。

そして、その聞いたことも無いよう新しい発音をたくさん覚えなければなりません。

あとは、発音参考書の中にもあるような説明「舌の使い方が〜」「nとngの違いが〜」「有気音が〜」「第三声が〜」などの細かいポイントの通りです。

ただ、それら細かいポイントが上のまとめ図ではどこに関係しているのか?とい言う点を把握した上で発音勉強を進めると発音の定着度も上がります。

 

さて、中国語の発音が難しい理由に戻りましょう!

中国語の発音を更に難しくさせているのが、「一音節」の単語が多い事です。

日本語を例に見てみると「す」は「酢」「素」「巣」などの単語がありますよね。

中国語は既に上で説明したように「音節数が多い」「四声がある」ため、一音節で表される単語が非常に多いんです。

ちょっと詳しくみてみましょう。

子音(d)」と「母音(a)」で成る「da」だけでも、「大」以外に「塔(dā)达(dá)打(dǎ)」など約20個以上の漢字があるんです。

日本語で「ダ」だけでは、言葉は通じないですよね?

しかし、中国語ではちょっと見ただけでもこれだけ意味があるんです。

「大(dà)」→ 大きい

「塔(dā)」→ 動詞:ひっかけて吊るす、別々のものとつなぎ合わせる、など

「达(dá)」→ 目的地に到着する、達成する、など

「打(dǎ)」→  動詞:打つ、殴る・ぶつ、攻める、など

次に短い中国語の一文を例に見てみましょう。

中国語:我 爱 你 (wǒ ài nǐ)3音節

日本語:私はあなたを愛しています(わ た し は あ な た を あ い し て い ま す)15音節

我爱你くらい簡単な中国語であれば、あまり実感が無いかもしれませんが、それでも日本語で15音節で表されている文が、中国語ではたったの3音節で表されているんです。

それだけ、1音節1音節が大切にされているんですね!

だから1音節を構成している「子音・母音・四声」の発音がとても難しい!

=中国語は発音が難しいんです!

もう一つ例を見てみましょう。

中国語:请问(qǐng wèn)2音節 ・・・ 日本語:お尋ねいたします 9音節

中国語:请吻(qǐng wěn)2音節 ・・・ 日本語:キスして下さい 8音節

wenが第四声か第三声かの違いだけで、これだけ意味が変わって来てしまいます。

逆に言うと、僕らが普段使っている日本語は言葉を伝えるのに、中国語よりも多くの音節を使用しているため、多少発音が悪くても聞き取ってもらえるでしょう。

より多くのパーツ(音節)で、もの(言葉)を作っている感じですね。

しかし、中国語に関しては、1音節の発音をしっかりと伝えないことには、聞き取って貰えません。

中国人からしたら、本当に何言ってるのか分からないんですよね・・・

繰り返しになりますが、

中国語は1音節を構成している「子音・母音・四声」の発音がとても難しく、そして重要です!

まとめ

中国語の発音が難しい理由は分かっていただけましたでしょうか?

「難しい発音のポイントは?」と、そこにいく前に「そもそもなんで難しいんだよー?」に関して僕なりにまとめてみました。

最後にもう一度おさらいです。

中国語の発音はなぜ難しいの?

  • 音節数が日本語の4倍もある
  • 更に声調(四声)がある
  • 結果、日本語にはない発音がめっちゃ多い
  • 更には、一音節・二音節の単語が多い

僕は中国語の発音を勉強していた当初、ひたすら発音を聞いて、自分で音読しまくるという、闇雲戦法を行なっていました。

しかし、そのやり方では進歩のスピードは明らかに遅かったです。

やはり、(学生さんも含め)大人である僕たちは、全体感を持ち、論理的思考で勉強するのが中国語を習得する一番の早道です。

「中国語の発音は難しい」

「なぜか?」

と考え、本内容を整理し、それぞれの発音勉強を進めていく事で思考が整理され、習得スピードもどんどん上がっていきました。

中国語の発音勉強をこれから始める方、既に始めている方でも発音が不安な方に、本内容が少しでもお役に立てたら幸いです。

中国語の発音に関して、お時間あればこちらの記事もぜひ参考にしてみてください。

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それではまた、
再見!

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