大家好!チュウコツです(@chukotsu_twitter)
HSK6級の作文って、どうやって勉強したらいいか分かりづらいですよね。
選択問題と違い、正式な解答がないので、勉強方法やその対策もあやふやになりがちです。
それに、筆記試験なのでまぐれはなく、普段から読み書きをしていない学習者には、かなりハードルが高いです。
そんな中、僕は2021年7月にHSK6級を受け、こんなことが見えてきました!
「これまでにやってきた対策」を実践し、試験を受けてみて「コレはやっておいた方がいいと思う対策」
この記事では、HSK6級の作文対策で、「コレはやっておけ!」という対策を僕なりにご紹介。
こんな方はぜひ参考にしてみてください!
- HSK6級をコレから受けようと思ってい
- 作文対策で何からやっていいか分からない
- 作文が全然書けない
- 作文の点数に伸び悩んでいる
「HSK6級対策で困っている方のお役に立ちたい」という気持ちと共に、僕自身もこの記事を書くことで、情報整理し、点数アップが図れたら嬉しいです。
もくじ
HSK6級作文 2021年7月僕の成績
2021年7月にHSK6級を受験し、
作文は、「71点/100点」でした。
しょっぱい点数です(汗)
めちゃくちゃ悪い点数でもないですが、全然満足できる点数ではない…。
このときの思い出は、「蘑菇🍄」!
試験が終わった後、すぐに誤字に気づきました…
HSK受けてきました。
色々思うことがあるのですが、作文は「きのこ🍄」の話で、何回も出てきて書き書きしたんだけど、思いっきり漢字間違えてた…。
「蘑菇mógu🍄」
題名含めて、7.8回は書いてる😇
尚、「安慰ānwèi」も書けんかった模様😇
スマホ持つのやめよかな… pic.twitter.com/fEuAUqdOmZ— チュウコツ🇨🇳@中国語情報をお届け…✒️ (@chukotsu) July 18, 2021
そのときの試験の内容はざっくりこんな感じ。
親子が山へ遊びに行き遭難。山小屋で救助を待つ間の数日間、父親は山できのこを調達。きのこで食をつなぎ、無事に救出されたけどその後、息子はきのこ嫌いに。息子が大人になり、遭難時に父親が採ってきたきのこは、事前に父親が毒見をして安全を確認していたことを知る。親子愛の話し。
文章自体は、とても読みやすかったです。
点数が思った以上に良くなかったのは、自分なりにこのように振り返っています。
- 誤字が多かった
- 文字数が少なかった(350字くらい)
- 5W1Hでまとめていなかった
僕がHSK6級の作文対策で勉強していたことを踏まえ、「では、どうしたら点数が取れるのか?」その対策をまとめてみます。
HSK6級の作文対策で僕がやった勉強内容
僕がHSK6級の作文対策で行ったのは、大きく3点でした。
- 中国語長文の読み込み
- 過去問を使った実践練習
- 中国語日記を書いた
それぞれ簡単に紹介してみます!
中国語長文の読み込み
HSK6級の作文は、まず1,000文字程度の長文を読み込み必要があります。
1,000文字の長さは、原稿用紙「2.5枚」程度、日本語でも読むのに「2〜3分」かかるイメージです。
日本語でも普段は、読み飛ばしが多くて、活字を読む!というのはしんどいですよね…
それが、中国語、漢字だけだと、僕はもう頭がクラクラしてしまうタイプの人でした。
なので、まずは「中国語の長文に慣れる」必要があったのです。
そこで僕が行った対策は、「中国語のコラム雑誌」「中国語のニュース」などを使い、中国語を読み込み始めました。
HSK勉強として先ずは大量の漢字を読むのに慣れる。
正直いうと僕は読むのが超苦手だ。というか大量の漢字を見ると頭が痛くなる…。根本的に好きじゃないです。
それを克服するには速読で量こなすしかないね。
なので、读者のコラムを1日最低1話読む事とした。#2度目のHSK6級 pic.twitter.com/l5FgEBzcYO— チュウコツ🇨🇳@中国語情報をお届け…✒️ (@chukotsu) May 19, 2021
僕は、読むのが本当に苦手なのですが、HSK6級の作文対策には、読めないことにはどうにもならないので、腹をくくり、中国語文章を読むことを行いました。
目安として、1日に1話を読むこと。
1話が、見開き1ページくらいなので、超ざっくり感覚で1,000文字はあったと思います。
ただ、正直毎日はできていなかった…。
それでも1〜3日に1話は読むようにしていました!
過去問を使った実践練習
HSK6級の作文対策に、過去問は欠かせません!
実際に「約1,000文字の中国語を10分で読み、その後35分で約400文字で要約」する。
試験同様、「メモは禁止」「10分経過後、1,000文字の原文は見ない」「時間通り」でやってみましょう。
この難しさを試験前に体験しておかないと、試験当日はパニクります。
実際に、読む、書くをしておかないと、意外とキツいです。
特に、「書く」は、スマホのタイプ慣れから、「ヤバっ!?漢字出てこない…」「なんかこの感じミスってそう」などが多発しますよ。
また、「読む」の10分間は「時間配分」も超重要です。
僕は、これを事前に経験しておくためにも、過去問を使って実践練習を行いました。
中国語日記を書いた
HSK6級の作文には、当然正確な文法の中国語を書くことが求められます。
僕は普段(サボる時も多いけど)、中国語で日記を書くようにしていて、それが必然的にHSK6級の作文対策になっていました。
▼「中国語日記」に関する詳細はこちら
普段オフラインで、中国語を組み立てる力をつけておく必要があります!
HSK6級作文 5つの対策
実際に試験を受けてみて、僕がやっていたことだけでは、対策が不足していたと実感しています。
その上で!
試験前に行っていた対策に加え、
「コレを知っておくと効果に差がでる!」と実感する、5つの対策を紹介します。
- 速読力の強化
- 「5W1H」でポイントを整理
- 正確な中国語を書く
- 正確なタイトルをつける
- 過去問で対策
それぞれ詳しく見てみましょう!
作文対策1 速読力の強化
読解力、特に「速読」力の強化は大きな対策となります。
先ほど僕が実際に行っていた対策でも触れましたが、「1,000文字の中国語」の読解には、慣れが必要!
さらに、個人的に作文試験時は、対象文章を2回読み込むことが必要だと思っています。
単純計算ですが、10分間に「1,000文字の中国語✖️2回」の読解です!
1回目:約3分で速読
2回目:残り期間で5W1H整理(後述)
「1,000文字の中国語」は、正確に読み込んでいっても、1回だけ読むのでは、内容も頭に残りづらいです。
ですので、2回読みましょう!
10分間で、「1,000文字の中国語」を2回読むには、速読力の強化が必須。
それには、前述の通り、普段から中国語の長文に触れ、中国語を読むことに慣れておく必要があります。
では、どのように速読力を強化するのか?
コレは僕が実践していた方法ですが、日頃から中国語を多く読んで慣れていくのが一番の近道です。
今では、ネットで簡単に中国語文章の情報を得ることができるので、コレを積極的に使いましょう!
- 中国語のコラム
- 中国語のニュース
▼中国語のニュースを無料で見れるアプリの紹介記事はこちら
作文対策2 5W1Hでポイントを整理
テクニック面で、「5W1H」による要約は必ず必要な対策です。
時間・場所・人物・原因・経過・結果
この6要素を明確にし、もとの意味を保ちながら言葉を削っていく感じが必要。
いつ?どこで?誰が?なぜ?どのように?どうなった?
6要素のポイントを明確にし、文章を組み立てると、とてもキレイでスッキリした要約文になっていきます。
頭の中で、下のようなマトリクスを作り、6要素を明確に整理していく作業が必要です。
6要素 | かんたんな例 |
いつ | 2015年,几年前 |
どこで | 上海, |
誰が | 我,女朋友,家人 |
なぜ(原因) | 婚礼在上海的酒店举行 |
どのように(経過) | 在朋友的介绍下谈起啦网恋 |
どうなった(結果) | 两人的爱情在上海落地生根 |
コレをいきなり頭の中でやるのは、かなり難しいので、まずは書き出してみましょう。
練習で、中国語文章を読んだ後は、必ずこの6要素のマトリクスを作り、6要素を簡潔に書き出してみます。
文章読んだ後すぐに「覚えてない!」なんてときは、もう一度文章を読みながらでもいいので、6要素を書き出してみてください。
とにかく「5W1Hの6要素のポイントを明確にして、要約文章の骨格をつくる!」
この意識を徹底しましょう。
その6要素から読み取れる文章の内容を、「絵として思い浮かべてみる」と、記憶にも残りやすいのでおすすめです!
作文対策3 正確な中国語を書く
短くてもいいので、正確な漢字・文法を使った中国語を書く対策が必要です。
「それができないから困ってるんだよ!」
と思いますよね。。。
「要約のテクニック」を頭に入れておくと、慌てずにより正確な要約を書くことができます。
- 中国語の基本構造を理解する
- 主要な内容のみ残す
- 人物の発言は短くまとめる
中国語の基本構造は、こうです。
主語 + 述語 + 目的語
例:同事 喜欢 她
(同僚は彼女が好きです)
コレを少し長くすると、こうなります。
我们公司的同事喜欢漂亮的她
(会社の同僚は綺麗な彼女が好きです)
骨格となる「同事 喜欢 她」以外には、この2点が加わっています。
- 所属(我们公司的)
- 形容詞(漂亮的)
コレ以外にも「時間」「場所」「範囲」「状態」などが、加わるとより複雑化します。
なので、まずは元の中国語文章から骨格を読み取りましょう。
そこさへ頭に入れ、書き出すことができたら、加点されていきます。
あとは、自分の頭に残る「所属」「時間」「場所」「範囲」「状態」などの修飾語を、無理なく付け加えていけばいいのです!
各中国語文は、基本構造を理解し、まずは「主語」「述語」「目的語」を捉え、プラスで重要だ!と思う修飾語のみ残し、より短くまとめる。
文法がまだまだ苦手!という方は、こちらの参考書を最初から徹底的に使い倒してみてください。基礎は大事です!
作文対策4 正確なタイトルをつける
最初の一行は、必ずタイトルを書きましょう。
タイトル大事です!
なぜなら、ズバッとしたタイトルをつけると、その文章が一枚の絵として頭に浮かんできます。
そうなると、自分自身の記憶にも残り、要約も書きやすくなります。
イキイキとした要約文は、より高い採点にもつながるので、正確なタイトルをつけるようにしましょう。
正確なタイトルをつけるためのポイント
- 4マス空けるか、中央に書く
- 文章のキーワードを明確にする
- 文章が伝えたい主内容を明確にする
- 最小の文字数で正確に書く
「タイトルって、どこにどうやって書くの?」
と、僕は根本的な疑問があったのですが、コレは簡単に解決しました。
※画像は「HSK6級作文問題最短制覇 /三修社/鄭麗傑」より(後述)
最初の一行に、
「4マス空けて書く」か「中央に書く」
これでOKです!
あとは、文章内のキーワードとなる「名詞(人物など)」を明確にする。
次に、そのキーワードに深く関連する要素「場所、時間、数、動作」などを付け加え、短くタイトルをつけましょう。
上の画像にある「父亲的遗产」なんて、めちゃくちゃスッキリしていて、分かりやすいですよね!
ごちゃごちゃ書くよりもコレくらいシンプルでOKです!
タイトルは、最初の一行に、文章のキーワードとその関連要素を使い、シンプルに書く。
作文対策5 過去問で対策
HSK6級の作文対策で、過去問の活用は必須です!
コレまで、4つの対策を紹介しました。
- 速読力の強化
- 「5W1H」でポイントを整理
- 正確な中国語を書く
- 正確なタイトルをつける
どれも僕が実感している、やるべき対策なのですが、それを実際に試すトレーニングが必要です。
それこそが、過去問の活用!
どんだけいいテクニックを身につけ、コツを掴んだとしても、それを試してみないことには、成果にも直結しません。
それには、実際に出題された過去問で対策をするのが一番です。
4つの対策を使い、試験の時間通りで実際に試してみましょう!
僕は、過去問3回分を使って、このような使い方をしてみました。
- 時間通りに作文する
- 時間無制限で作文する
- 模範解答を自分で書く
4つの対策を意識し、過去問でこの3ステップに沿い作文すると、作文の力はめきめきとつきますよ!
HSK6級の作文対策におすすめ参考書・アプリ
HSK6級の作文対策に、コレは使っておくと効果に差がでる!と感じた、おすすめ参考書、アプリなどのツールを紹介します。
HSK6級作文問題最短制覇
本書は、2021年に受けたHSK6級の試験後に買ってみた参考書です。
前述のタイトルの付け方や、符号点などの意味、使い方が詳しく載っています。
オリジナルは中国で出版されている参考書で、その日本語版。
「HSK6級の試験受ける前に買っとけばよかった!」と思うような内容も多かったです。
HSK6級作文の基本知識から、6要素の説明と、その実践練習が「コレでもか!」というくらい用意されているので、作文対策どうしよう?と漠然と思っている方は、ぜひ試してみることをおすすめします。
HSK過去問集6級 2021年度版
前述の5つの対策でも触れた、過去問!
5回分の過去問があるので、HSK6級受ける方は1冊マストですよ!
日記を書いて身につける中国語
中国語で日記を書くというのは、身近でできる最高のトレーニングです。
本書は、文法の基礎から、中国語を使った日記の書き方までが網羅されていています。
「中国語を書くのが苦手」という方におすすめです!
▼「日記を書いてみ身につける中国語」のレビュー記事はこちら
italkiとHello Talkアプリ
アプリで「自分で書いた中国語を添削してもらう」
そんなことができるのが、「italki」と「Hello Talk」です。
italkiの方が、民度が高いので今はこっちの方をおすすめします。
使い方や使ってみた感想などの詳細は、レビュー記事があるのでぜひそちらも参考にしてみてください。
▼「italki」のレビュー記事はこちら
オンライン中国語スクール
オンライン中国語で、先生に作文を添削してもらうと、より正確なフィードバックが得られます。
「実際に作文書いてみたけど、コレでいいのかな?」
なんてときは、オンライン中国語でネイティブに添削してもらうのが一番手取り早いです。
事前に、「中国語文章(約1,000文字のオリジナル)の画像」と、「その要約をワードなどで書き込み」用意しておきましょう。
授業では、それを使い先生からフィードバックを貰うと、より効果的な対策となります。
オンライン中国語に関する情報は、こちらの記事もぜひご参考ください。
オンライン中国語のメリットとデメリットは?使う前に確認したい8つのポイント
【2022年最新】中国語オンラインスクール8社をユーザー目線で徹底比較してみた!
【無料体験&70%OFFでお得!】産経オンライン中国語を実際に使ってみたレビュー!
HSK6級作文対策のまとめ
HSK6級の作文対策を、最後にもう一度おさらいです!
HSK6級の作文対策ポイント
- 普段から中国語文章を読み速読力を強化する
- (試験時、2回中国語を読み切る速読力が必要)
- 5W1Hの6要素による要約は必須
- 短くでいいので正確な中国語文法を使う
- タイトルはキーワードと関連要素を使い簡潔に書く
- 過去問で実践練習は必須
対策のスタートは、実際に自分で過去問を使い、「約1,000文字の中国語を10分で読み、その後35分で約400文字で要約する」ことからです。
そこから、「自分の足らず」を知り、自分に必要そうな対策を取り入れてみてください!
この記事が中国語学習のお役に少しでも立てたら嬉しいです。
それではまた
那我们下期再见!
ツイッターでは、「使えそうな中国語単語やフレーズ」「中国語のおすすめ勉強方法」を中心につぶやいています。
よければフォローお願いします!
チュウコツ(@chukotsu_twitter)