大家好!チュウコツです(@chukotsu_twitter)
中国語中級者レベルを名乗るには、HSK4級合格は必須です!
多少あおり感はありますが、僕の経験上コレはあたってます。
理由は「HSK4級合格で、1,200の語彙量と基礎文法力が身につくようになる」から。
カンタンな日常会話をするためには、1,000語程度の語彙量とそれを組み立てる文法の習得が必要です。
そのため、初級者から中級者となるには、HSK4級合格という目標がバッチし。
僕も実際に4級を合格したあたりから、
「なんか少し会話できるようになってきた」
「お!今の中国語聞き取れてる」
「中国語楽しい」
と実感してきたんですよ。
この記事では、HSK4級のレベルとその対策を紹介します。3か月で249点取れた僕だからこそお伝えできる内容を紹介。
試験勉強ってほんと辛いですよね。情報もたくさんとりたい!と焦る。
しかし、情報収集ばかりして試験勉強の時間がなくなっては意味がありません。
「HSK4級に合格するための情報を少しでもわかりやすく、試験対策に少しでもお役に立ちたい!」とうい気持ちで本記事をお届けします。
こんな方は特に参考にしてみてください。
- HSK4級のレベルを知りたい
- HSK4級の対策を知りたい
- HSK4級向けおすすめ参考書を知りたい
もくじ
HSK4級のレベルは?
一般的に言われているHSK4級のレベルを見てみます。
HSK公式サイト:https://www.hskj.jp/level/w_4/
簡単にまとめるとこんな感じです!
HSK4級合格に必要な数値例
語彙量 :1,200語程度
学習時間:150〜200時間
2年間習い、1,200語程度の語彙量を習得している状態。
週2〜4回の授業をまた、公式サイトではHSK4級のレベルをこう言っています。
HSK4級合格のレベルは?
広範囲の話題について中国語ネイティブと流暢に話せる。
コレを見ると、「おー!4級のレベルすげぇ!」ってなりますよね。
けど、僕が感じる4級のレベルはこんな感じです。
中国・台湾へ一人旅ができるレベル。
旅先で自分の意思をしっかり伝え、相手にも理解してもらえる基本コミュニケーションが取れる。
HSK公式の内容からは、レベルが下がっちゃいますね。
理由は以下3点です。
- 口語(スピーキング)試験がない
- 単語1,200語では広範囲に対応できない
- 合格範囲が広い
「広範囲の話題を流暢に話せるには、4級レベルではまだ足りないかな。」
というのが僕の経験上からの感想です。
流暢と言うには、確認する口語試験ないし、1,200語ではまだ単語量足らない。
そもそも、合格といっても「180〜300点/300点満点」と、幅広いので、ちょっとレベルが飛躍しすぎている感じです。
しかし、4級は立派なレベル!
脱初級者で、「中級者」と胸を張って言えるレベルですよ。
今まで、中国語を聞いても「??」だったのが、ネイティブと基本コミュニケーション取れるようになるので、ほんとスゴいんです。
HSK4級合格のための勉強方法
HSK4級は300点満点中、6割(180点)以上が合格基準です。
そして、試験は「聞き取り」「読解」「作文」3つのパートで展開。
「リスニング」「読解」「作文」と試験内容は変わりますが、やるべき事はこの4つです!
- 単語の暗記
- 基本文法の習得
- 基本発音の習得
- 過去問使った実践トレーニング
1〜3が基礎トレで、4が実践トレになります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1)単語の暗記
目標は1,200語の暗記
「多すぎる!」「無理!!」と思うかもしれませんが、実はそうでもないんです。
なぜなら、1,200語のうち、600語はHSK3級分を含んでいて、HSK4級向けには「600語」の暗記でいい。
1日に5語で、4か月
1日に10語で、2か月
ちょっと頑張って1日に20語だと、1か月で暗記できます。
目標は1,200語の暗記
(うち、600語はHSK3級レベル)
この目標達成へ向け、アプローチは主に2方法
- HSK4級専用単語帳を使う
- HSK4級過去問・テキストを使う
僕は、①のキクタンなどの試験用単語帳は使いませんでした。
そのかわり、②のHSK4級「過去問」と「テキスト」にあった単語を片っ端から覚えた感じです。
当時は単語帳を使うのがどうしても自分に合わなかったんです。
スゴく苦痛で、全然頭に入ってこなく、当然暗記もできなかったんですよ。
過去問やテキストだと、関連する文章(ストーリー)があり、「HSK4級合格!」という絶対的な目標があった僕にはスゴく使いやすかったんです。
この辺は個人の好みによりますね。
どちらにしても「単語暗記つらい」「嫌ぁーッ」という気持ちがつきまとうでしょう。
けど、そんなネガティブになる必要はありません。
中には日本人にとって超簡単な単語も含まれてるんです!
HSK4級頻出単語の一例
海洋 hǎiyáng → 海洋
植物 zhíwù → 植物
试 shì → 試す
航班 hángbān → 飛行機の便
讨论 tǎolùn → 討論する
「え!カンタンじゃん」って思いませんか?
当然こんな単語だけではありませんが、日本人にとって漢字のアドバンテージは大きいのです!
日本人の強みを生かした中国語単語の覚え方は、こちらの記事も参考ください。
単語は、「リスニング」「読解」「作文」全てのパートに必要な基礎。
目標は1,200語の暗記
コレに向けて取り組んでいきましょう!
1) 単語の暗記 達成基準は?
1,200語を中国語で聞いて、漢字・ピンイン・意味が書ける状態。
ベストはこの状態を目指す!
1,200語は難しくても、80%の約1,000語は目指したい。
2)基本文法の習得
中国語の基本文法は超簡単!
しかし、「把構文」「方向補語」「様態補語」「アスペクト構文」など、中級へ向けてやるべき事もあります。
HSK4級にはコレらの文法習得が必須。
- 助動詞(能願動詞)
- 様態補語
- 結果補語・方向補語
- 把構文
- 受け身構文
- 使役構文
- 進行・持続・完了・未来のアスペクト
ここら辺は、「読解」「作文」パートで頻出文法なんです。必ず内容を理解し、読める・書ける準備をしましょう。
この文法勉強には、2つの参考書がおすすめ!
- Why?にこたえるはじめての中国文法書
- 中国語検定HSK公認テキスト4級改訂版
「Why?にこたえるはじめての中国文法書」は、HSK勉強に関わらず中国語文法書として必ず1冊持っときたい名書です。
▼「Why?にこたえるはじめての中国文法書」レビュー記事はこちら
当然、HSK4級での頻出文法も詳しく載っています。
今まで習った文法で「あれ?どんなんだったけか?」などの疑問時に、辞書みたくサクッと調べるのにとても便利!
そして、もう一冊が「HSK公認テキスト4級改訂版」
HSK公認のテキストということもあり、HSK4級頻出単語をたくさん使ってくれてる点がナイス!
「各文法知識の習得」と「練習問題」に分かれ、総合力を身につけることができます。
僕の場合、基本は「HSK公認テキスト」を使い各文法を勉強し、意味が分からない箇所は「why?にこたえる」で補っていました。
2) 基本文法の習得 達成基準は?
「HSK公認テキスト」にある練習問題を2周して、正解率80%となっている状態。
3)基本発音の習得
自分で発音できないと単語は聞けない。
コレが発音の真理です。
「HSK筆記試験に口語はないから発音は関係ない」とか思ってると、リスニング問題でもいい点数は取れません。
それに基本発音ができていないと、せっかく試験に受かったとしても実践力が全くない中級者になっちゃいます。
実はこういう中級者が多い!
「横知識だけあるけど、聞けない・喋れない」人。
いざ中国人と会話しても、向こうからの「あ”ぁ!?(怒ってない)」で返されて終わっちゃうのは悲しいですよね。
中国語発音の基礎である、「母音・子音・四声」をしっかりと理解し、正しく発音できる状態を前提とします。
発音の基礎は発音専用参考書でしっかりと学びましょう。
僕のおすすめは「日本人のための中国語発音完全教本」です!
▼「日本人のための 中国語発音完全教本」レビュー記事はこちら
3) 基本発音の習得 達成基準は?
頻出単語1,200語を中国語で聞いて、ピンインが書け、音声同様の発音ができる状態。
1,200語は難しくても、「7〜8割が聞け、自分でも同じような発音ができている」状態を目指しましょう。
4)過去問使った実践トレーニング
過去問を徹底的に使い、実践トレーニングは必須!
HSKもテストなので、クセや傾向があり、試験当日は独特の緊張感もあります。
1)〜3)でHSK4級に合格するための基礎を習得しましたが、その基礎だけでは心もとないんですよ。
実際に出た試験内容をやり込み、「例:240点(80%)取れる!」という感覚をつかんでおくと本番もうまくいきやすいんです。
「基礎」と「実践」この両輪をうまく回し、HSK4級合格を目指しましょう!
それに、「基礎」「実践」どちらかに偏りすぎていたら、HSK4級レベルの「聞く・話す」などコミュニケーション力が身につきません。
過去問を使った実践学習法は、こちらの記事で詳細をまとめています!
HSK4級レベルに必要な参考書・アプリ
僕がHSK4級を3か月で249点で合格した時に使った参考書・アプリを紹介します。
「HSK公認テキスト4級改訂版」
この1冊はぜひ持っといて欲しい。
HSK4級頻出単語・文法が網羅されてます。
「先ずは何買ったらいい?」と悩んでいたら、過去問と一緒に即買ってください。
ちょっと高いですが、HSK4級合格!という絶対的な目標に対して、やるべき内容がびっしり書いてあるので、迷う時間が節約できます。
それと必須のもう1冊。
「HSK公式過去問集4級 2021年度版」
HSK4級の過去問5回分で実践力を鍛えることができます。
ただ過去問を解くだけでなく、各問題を使い「精読、音読、听写(ディクテーション)、シャドーイング」でトレーニングすることで、確実に点数を取れるレベルへ引き上げていきます。
HSK公式の「テキスト」と「過去問」
僕はこの2冊を使い倒したことで「HSK4級合格(3か月で249点)」し「4級レベルの会話力」に達することができました。
「キクタン中国語【初中級編】中検3級レベル」
単語専門書のキクタン。当時はHSK専用の単語帳がなかったんですよ。
合格のための勉強方法でも触れましたが「単語の暗記は必須」。
試験前でしたが、僕もそう認識していたため、鼻息を荒くしキクタンを購入しました。
ただ、僕の場合は途中から使わなくなった。
「HSK4級単語の暗記」という目的に対し、
- 本書を使うのが本当に適切なのか?
- 単語帳を使うのが途中から疲れはじめた
という疑問とストレスが発生してしまったからです。
当時試験勉強に焦っていた僕は「【初中級編】中検3級レベルって本当にHSK4級に適切なの?」と思うようになっちゃったんですよね。
当然キクタンは素晴らしい単語帳です。
ただ、HSK4級勉強者にとって、書名に中検3級レベルと書いてあると、HSK4級でも大丈夫なのか?と疑問・不安を持ってしまうのではないかな?
少なくとも僕はそう感じた一人でした。
そういう意味では、今ではHSK専用の単語帳も発売されているので、かなりナイスですね!
「新HSK4級 必ず☆でる単スピードマスター」
僕は実際に使ってないのですが、HSK4級に特化した点は安心感が持てますよね。Amazonでのレビューもいい。
「HSK4級単語の暗記」という目的に対しては、アプリの活用もおすすめ!
HSK公認の単語アプリなので、信頼性と網羅性がかなり高いです。
各単語とその例文の音声つきなのも嬉しいですね!
アプリは途中で、課金800円が必要となります。
HSK4級合格に「急いでいない」、「時間をかけて勉強していく」という人には、Ankiアプリがおすすめ。
Ankiは、脳科学にもとづいた分散学習で、単語の長期記憶への定着を助けてくれます。
HSK4級合格のために急いでいる場合は、とにかく頭に詰め込む集中学習がいいかもしれません。
けど、それって試験終わったらすぐ忘れちゃうんですよね(涙)。
単語は長期記憶して、使えるようにならないと将来的に意味がないです。
なので、HSK4級合格を急がずに、そのレベル本来の実力をつけたい!という人は、Ankiアプリをぜひ活用しましょう。単語の長期記憶への定着を助けてくれます。
▼「単語の長期記憶をカンタンにするAnkiアプリ」の詳細はこちら
HSK4級レベルのまとめ
HSK4級のレベルとその対策を紹介しました。
最後におさらいです。
HSK4級のレベルとは?
- ネイティブと基本コミュニケーション取れるレベル
HSK4級合格の対策は?
- 単語の暗記
- 基本文法の習得
- 基本発音の習得
- 過去問での実践トレーニング
①〜③で基礎を作り、④でHSK4級の傾向に対応する。
④の過去問実践トレーニング法は、こちらの記事でまとめています。
試験勉強は辛いですが、目標(HSK4級合格)達成へ向け、頑張りましょう!
合格したときのほんと言葉では表せれない達成感、嬉しさ、そして中国語中級者としての称号が待っていますよ。
HSK4級合格は、初級者から中級者へ向かう大切なステップです。
僕は、ここら辺から「中国語を聞ける、喋れる」ようになってきました。
そして中国語が楽しい!と感じてきたんです。
HSK4級合格と共に、中国語の会話力を上げたいのであれば、オンライン中国語もおすすめです。
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▼中国語オンラインスクールの比較まとめ記事はこちら
勉強はほんと大変ですが、中国語ペラペラ(目標レベルの習得)へ向けた成長のため、この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。
それではまた
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