大家好!チュウコツです(@chukotsu_twitter)
HSK6級はリスニングから難しいです(>_<)
僕は中国語をビジネスレベルで使えていますが、それでも初めて聞く6級レベルの問題は聞き取れない箇所も多いです・・・。
なぜなら6級レベルは、HSK特有の固有名詞(場所名、人名、習慣名など)、に加え成語(四文字熟語)が多く出てくるからです。
それでも、勉強を重ねることで第1部分は80%程度は点を取れるようになりました!
この記事では、HSK6級リスニング第1部分で点を取るための、対策とおすすめ勉強方法をまとめます。
HSK6級をこれから受けようと思っている方はぜひ参考にしてみてください!
もくじ
HSK6級リスニング第1部分の概要
HSK6級のリスニング(聞き取り)問題は、第1部分〜3部分の3つに分かれて構成されています。
第1部分〜3部分のリスニング全体で50問あり、第1部分はそのうち15問(30%)あり、全部で8分間程度で終了します。

※HSK公式ホームページより引用
「第1部分」は、約20秒程度の短文が1回だけ放送され、その短文内容と一致するものを、4つの選択肢から選んでいきます。
一つの短文の放送が終わると、約15秒の間隔があり次の短文の放送が始まります。
例:
問1 短文放送 (約20秒間)
《約15秒間 選択時間》
問2 短文放送 (約20秒間)
《約15秒間 選択時間》
問3 短文放送 (約20秒間)
続く・・・・
目標点数別 勉強量の目安
リスニングパートの中でも、第1部分が一番簡単です。
それでも、HSKで一番難しい6級なので、簡単には点を取れません・・・(;´Д`A
その上で、「どれくらい勉強すれば点数が取れるのか?」をチュウコツ調べにて、目安をあげておきます。
※HSK5級を合格(180点以上)していることが前提ですよ!
目標点数別 必要な勉強量
・15問(100%)正解・・・ 別途検証します!
・12問(80%)正解 ・・・ 過去問3回分使用
・9問(60%)正解 ・・・ 過去問1〜2回分使用
過去問の使用方法は後述します。
あくまで一つの目安として参考にしてください。
先に知っておくべきポイント
HSK6級リスニングの勉強を進めていく前に、知るべきポイントを3つをおさえましょう!
公式過去問集の音声と中文でトレーニング
HSKの勉強は、基本的に「公式過去問集」を使いながら進めていきます。
中国語の検定であるHSKは、英語の検定として超有名なTOEICなどと同じように、検定独特の傾向があります。
過去問集に出てくる、「語彙、会話、文章・問題のパターン」などは実際の試験にもよく出てくるのです!
なので、公式過去問集の音声・中文・問題を使ってトレーニングしていくことで、
- HSKによく出る語彙、表現
- HSKによく使われるトピックス
- HSKによく出る問題、選択肢パターン
これらが身につきます。
HSKを短期間で合格するには、この公式過去問集を使うことが必須になります!
これが1つ目のポイントです。
選択肢は先に確認する!
リスニング第1部分に関して、先ほどこのように書きました。
「第1部分」は、約20秒程度の短文が1回だけ放送され、その短文内容と一致するものを、4つの選択肢から選んでいきます。
この問題内容からも、「選択肢の中にこれから放送される中文の要約が入っている」ということです。
つまり、選択肢を先に確認しておくことで、これから流れてくる中文の放送が、ざっくりどんな内容なのか分かります!
まったく初めて聞く難しい中文の放送に対して、先回りして少しでも内容を理解していくのは大きなアドバンテージです。
一つ例を見てみましょう。
下の画像は「HSK6級のサンプル問題」で、リスニング第1部分の1問目の選択肢です。

直訳するとこんな感じ・・・
A 彼らは動物園に行った
B 彼らは虎に出くわした
C 生物学者はめまいがした
D 経済学者はずっと走ってる
この選択肢の内容から、
「彼ら(おそらく、生物学者と経済学者)がいて、なんか動物が関係してる」話しかなー
と想像できませんか?
これが分かっているだけでも、リスニング問題は超有利です!
そして、リスニング第1部分は、第一問の放送が開始する前に、約「1分間」の時間があります。
HSK共通のあの音楽が流れ「大家好,欢迎参加HSK6级考试…」と言う音声が流れる時間です。
この時間を使って、第1部分の選択肢を必ず先に確認してください!

先読みの方法は、「じっくり1問ずつ読む」と、「簡単に少しでも多くの問題を読む」と大きく2つに分かれますが、個人的には後者をおすすめします。
10問分くらいは、設問を読んでおいて、少しでも多く脳に情報をインプットさせておいて、その問題の放送が始まる前に、再度読むことで準備する方法が個人的には正解率が上がると思います。
放送(中国語リスニング)が流れてくる前に、必ず選択肢を確認し放送内容を想像しておく!
これが2つ目のポイントです。
選択問題の読解力がキー
選択肢の先読みが重要なのは分かったと思いますが、当然それを読めなければ意味がありません。
リスニングパートの選択肢は、それほど難しい単語は出てきません。
1、2個単語が分からなくても、選択肢4つ全てを見れば、なんとなく想像はつくかもしれません。
しかし、このリスニング第1部分で点数を取るには、「選択肢が読める・しっかりと発音できる」状態であることが必要です。
そのため、HSK6級頻出単語を覚えていることも必要になります。
HSK6級の頻出単語対策に関してはこちらの記事をご参考ください!

HSK6級頻出の単語をおさえておく!
これが3つ目のポイントです。
HSK6級過去問集を使った勉強の進め方

勉強を進める前に、実際に過去問を時間制限ありで解いてみましょう。
できなかった箇所が、なぜできないのか?
簡単に言うと、
- 「中国語が聞き取れていないから」
- 「選択肢の読解力が低いから」
ズバリこの2つです!
では、どうすればできるようになるのか?
HSK6級リスニングで点数を取っていくための勉強方法をまとめていきます。
HSK6級過去問集を使いながら進めていきますよー!
STEP1:中文スクリプト・選択肢の「精読」

まずは、放送で流れてくる「中文スクリプト」と、「選択肢4つ」の精読に入ります。
精読とは、「文章で使用されている発音・文法・語彙を100%理解できる状態にすること」で、主に次の項目を自分で調べていきます。
チェック項目
(1) 発音
(2) 単語の意味
(3) 文構造(主語・述語)
(4) 文法
この「精読」を行うことで、これから進める勉強方法「音読」「オーバーラッピング」「シャドウイング」の効率が飛躍的に上がります!
逆に言うと、この「精読」をやらずに勉強を進めても超非効率です。
下の画像は、僕が第1部分を「精読」したものです(字が汚いのは何卒ご了承をw)。

特に、「発音(ピンイン・四声)」「単語の意味」を調べているのが分かると思います。
分からない箇所は徹底して調べて、これからのトレーニングで分かるようにすることが目的です。
分からない箇所をそのまま放置して、どれだけトレーニングを続けても、分かるようになることはありません!
中国語放送がしっかり聞き取れるための準備をする!これが精読です。
対象の文章をしっかりと、調べて、理解した上でこれからの勉強を進めていきましょう!
「精読」に関してはこちらの記事もご参考ください!

STEP2:オーバーラッピング

精読が終わったら、いよいよ中国語放送(音声)を利用した「オーバーラッピング」を使い、勉強していきます。
オーバーラッピングとは、
「参考書などの中国語文章を見ながら、その中国語の音声と同時に、自身で中国語を発声していく」勉強法です。
中文スクリプトを見ながら、中国語の音声と同時に自分で発音してみます。
イメージとしてはこんな感じです。
音声:现在开始HSK考试,请大家・・
自分:现在开始HSK考试,请大家・・
中文を見ながらなので簡単と思うかもしれませんが、リスニングが苦手な人はうまく発音できません。
「中国語の音が聞き取れていない」 = そもそもその音が自分の脳にインプットされていない
このような状態だからです。
オーバーラッピングを繰り返すことで、「中国語のリズムを身につけながら、中国語の音に慣れる」トレーニングができるのです!
自分の発音が中国語音声にどんどん近づいていくと、その音声の聞き取りもかなり楽になります(リスニング力の強化)!
オーバーラッピングは毎日繰り返し、発音を詰まらずにスラスラと発音できる、中国語音声とシンクロできるようになったらOKです。次のシャドウイングへ進みましょう。
ちなみに、僕はこの「精読からオーバーラッピング、シャドウイング」を使った勉強のために、過去問集をコピーして使っています。
汚くて恐縮ですが、こんな感じです( ゚Д゚)

正の字は、その文章を読んだ数で、日にちごとに記録しています。
勉強の積み重ねをモチベーションの一つとしたかったのと、どれくら読み込むとスラスラ聞けて、発音できるようになるのかを自分なりに把握しとくためですね。
ちょっとしたおすすめです^ ^
オーバーラッピングに関しては、こちらの記事もご参考ください!

STEP3:シャドウイング

人によっては、前のオーバーラッピングでリスニング力がすでに身についている!と思うかもしれません。
ここからの「シャドウイング」は、そのリスニング力をさらに定着化させるためのトレーニングになります。
シャドウイングとは、
中文スクリプトを見ずに、音声だけを聞き、その音声に少し遅れて自分で発声する勉強法です。
音声に0.5秒遅れて、真似しながら喋ります。
こんなイメージです。
音声:现在开始HSK考试,请大家・・
自分: 现在开始HSK考试,请大家・・
シャドウイングはやってみると分かると思いますが、難しいです・・・。
しかし、これを繰り返すことで、オーバーラッピングよりも明らかに中国語を聞き取れる音が増えます。
シャドウイングは中文スクリプトを見ずに行うので、音声さえあればどこでもできます。
オーバーラッピングまでを完璧にこなしたら、移動中などのスキマ時間でシャドウイングでの定着化を行うことがおすすめです!
シャドウイングに関しては、こちらの記事もご参考ください!

STEP4:高倍速で聞き流し
最後はスキマ時間にぜひやっていただきたい、高倍速での聞き流しです。
本番よりも、早い速度で音声を聞いておくことで、リスニング力がさらに増すのと、試験での音声がゆっくり聞こえるようになります。
この高倍速での聞き流しは、メインでやらずに、上のオーバーラッピングからシャドウイングが終わった後のおまけ程度で、スキマ時間に聞き流しましょう。
音声を高倍速で聞くには、アプリなども含めて今ではたくさん方法があると思いますが、僕は「SONYのウォークマン」を使用しています。
中国語勉強、特にシャドウイングにはこのウォークマンが今では欠かせなくなりました!
変速機能、部分リピート、数秒戻り機能など、超絶便利ですので、中国語勉強のツールとしておすすめします。

まとめ
HSK6級リスニング第1部分対策とおすすめ勉強法のポイントをおさらいします。
- 勉強は必ず「過去問集」を使う
- 点数と取るには「選択肢の先読みと読解力」が重要
- 精読・オーバーラッピング・シャドウイングの順でトレーニング
僕自身もまだまだ勉強中のため、新しい気づきやコツがあれば更新していきたいと思います。
HSK6級の過去問集は少し高いですが(約3,800円)、試験対策としては必需品なのでまずはぜひ手にとってみてください。
メルカリでも結構出品されているので、中古でも気にしない方は、メルカリもぜひチェックしてみてくださいね。
この記事が中国語勉強のお役に少しでも立てたら嬉しいです。
それではまた
那我们下期再见!
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