大家好!チュウコツです(@chukotsu_twitter)
中国語を「話せるようになる」ためのベストな勉強法は?
こう聞かれたら僕は迷わず「瞬間中作文」と答えます。
「瞬間中作文」は、数をこなすと話せる中国語表現が、バツグンに上がるのです。
僕は、瞬間中作文を繰り返してきたことで、今では仕事で中国語を使えるくらい“話す力”が上達しました。
正直、音読やシャドーイングだけやってたらここまで話す力はついていません。
本記事では、多くの人が取り入れていない、中国語の話す力を伸ばす勉強法「瞬間中作文」の効果とそのやり方を紹介。
中国語を少しでも早く、うまく話すための勉強法をシェアしてみます。
こんな方は、ぜひ参考にしてみてください!
- 中国語が口から出てこなくて悩んでいる
- 話すためのトレーニング方法に興味がある
- 極力独学で話すトレーニングがしたい
記事の要約
- 話せるようになる勉強法「瞬間中作文」を説明。
- 「瞬間中作文」は「知っている」から「使いこなせる」ようにするトレーニング。
- 「瞬間中作文」はプロの中国語講師も推奨。
- 「瞬間中作文」は独学で使える。
- 「瞬間中作文」におすすめの参考書を紹介。
もくじ
瞬間中作文とは?
「瞬間中作文」とは、英語上達完全マップの森沢洋介先生が提唱されている「瞬間英作文」を、中国語に置き換えた勉強法です。
英語を勉強していた際、この瞬間英作文がスピーキングにスゴく役立ったので、僕がオリジナルで中国語に置き換え、使用しています。
瞬間中作文とは?
日本語文を見て、瞬時に口頭で中国語をスラスラと言えるようになるまで、何度も繰り返す勉強方法。
この参考書、本屋さんの英語参考書コーナーで見たことありませんか?
参考書の著者である森沢洋介先生は、このように言っています。
「瞬間英作文」とは、中学で習うレベルの文型で簡単な英語をスピーディに、大量に声に出して作るというものです。このトレーニングを続けることで、頭の中に英語回路が出来上がり、学校で習った「知っている英語」が「使える英語」として生まれ変わります。
簡単な英文さえ反射的には口から出てこない、相手の話す英語は大体わかるのに自分が話すほうはからきしダメ、という行き詰まりを打破するのにとても効果的なトレーニング方法です!
参照:ペレ出版社「どんどん話すための瞬間中作文トレーニング」より引用
これは、中国語でも同じことが言えます。
少し例を見てみましょう。
下の日本語文を中国語文にしてみてください。
私は中国語を勉強してもう4年になります。
基本的な単語・文法で作れる文です。
(答えは下をスクロール)
我学中文学了已经四年了。
どうですか、うまく訳せましたか?
この中国語だけ見たらとても簡単ですよね(笑)
しかし、日本語から中国語への変換は意外と難しく、ゆっくりと確認しながらなら訳せても、瞬時に話せるようになるのは一定のトレーニングが必要です。
そのトレーニング方法が、「瞬間中作文」です。
瞬間中作文の数をこなすと、簡単な中文はすぐに出て来るようになり、結果として中国語を話せるようになっていきます。
また、瞬間中作文は、特別な教材を使わないので、中国語学校でやるようなものでもありません。
(参考書に関しては後述します)
つまり、独学でできるのです!
瞬間中作文の効果
「瞬間中作文」は、すでに頭でわかっている中国語を「話す・書く」など、実戦で使えるようにするトレーニング。
勉強してきた「発音」「単語」「文法」「リスニング」の基礎内容を用いて、話せるようになる!というのが一番の効果です。
単語や文法のインプット量は十分でも、それをアウトプットが出来ない(話せない)方は多いですよね。
「瞬間中作文」は、中国語を「知っている」から「使いこなせる」ようにするトレーニングです。
また、トレーニングの過程で、単語・発音・文法の良い復習にもなりますね。
瞬間中作文の効果は?
- すでに頭でわかっている中国語を実戦で使えるようにする
- 中国語力全体を底上げしてくれる、時間帯効果も高い勉強法
瞬間中作文の準備
瞬間中作文に入る前に、確認点があります。
発音・単語・文法などの基礎勉強は十分に足りているか?
先ほど、瞬間中作文は中国語を「知っている」から「使いこなせる」ようにするトレーニングと言いました。
瞬間中作文の前に、発音・単語・文法などの基礎的知識を「知っている」状態が必須。
中国語勉強を始めたばかりの全くの初心者の方が、いきなり瞬間中作文をやっても逆に効率が悪くなります。
先ずは発音勉強を固め、基礎的な文法勉強を終えてから瞬間中作文にトライしてみてください。
発音と文法のおすすめ参考書はこちらの記事をぜひ参考にしてみてください。
【ランキング5選!】本当に自信をもっておすすめしたい中国語発音の本
【初心者必須の1冊!】中国語の文法書で絶対持っておくべき1冊とは?
瞬間中作文を行うには、日本語対訳がある参考書が必須条件です。
さらに、CD音声として各文の「日本語音声」「中国語音声」があると、瞬間中作文のとても効果的な勉強ができます。
例:
日本語音声:私は心からの感謝を表します。
中国語音声:我表示衷心的感谢。
「日本語音声」があると、日本語文を聞いて、反射的・瞬間的に中国語に変換できるかのトレーニング・確認を行うことができます(下記Step4)。
こちらのシリーズは瞬間中作文に適した条件を満たしています。
口を鍛える中国語作文シリーズ
口を鍛える中国語作文シリーズは、
「中国語の語順を正しく理解し、日本語から中国語へ作文していくことで、スピーキング能力を高めていく」ことをコンセプトとしています。
僕は、この同じシリーズの中級を使ってました。
瞬間中作文をやるのに、めっちゃあっていたので、20周以上は余裕でやり込んでいます。
こちらの画像は、僕が使っていた「口を鍛える中国語作文シリーズ」の中級版です。
見開きの左ページに日本語、その右ページに中国語対訳が記載されています。
音声も、日本語・中国語の両方が収録。
瞬間中作文を行うのには、これ以上ない使い勝手の良さ!
最初は何を用意していいか分からないという方は、この「口を鍛える中国語作文シリーズ」の初級から先ずは始めると良いかと思います。
瞬間中作文のやり方
それでは、瞬間中作文のやり方を詳しく見てみましょう。
瞬間中作文は、下記の5ステップで行います。
Step1 日本語を見て中作文
Step2 中国語を見て答え合わせ
Step3 中国語の音読
Step4 CDの日本語を聞いて瞬間で中国語に変換
Step5 2巡目として繰り返す
Step1 日本語を見て中作文
先ずは例文一つずつの日本語文を見て、口頭で中国語で言えるか確認を行います。
もしくは、ノートなどに書いてもokです。
日本語文を見て、
- スラスラと中国語が言えるか?
- 中国語が書き取れるか?
を確認してみてください。
ここでの注意点ですが、長考はダメです!
すぐに中国語文が出てこない場合は、考え込まずにStep2へと進んでください。
10秒前後で話し始めているを目安にしましょう。
Step2 中国語を見て答え合わせ
次に対訳となる中国語を見て、自分が言った中国語との比較を行います。
Step1でも書きましたが、中国語が10秒内に出てこなかったら、すぐにこのStep2へと進みましょう。
この時、中国語を見て「こういう言い回しかー!」「この文法を使うのかー!」などの自分なりの気づきや納得感があるか無いかも確認してください。
納得感があるようであれば、答えの中国語を使い、理解していきましょう。
精読の作業です。
▼全ての基礎!「精読」をまとめた記事はこちら
逆にもし、ここで中国語を見ても納得感もなく、中国語の意味が全く分からない!
こんな状態であれば、この瞬間中作文のトレーニング方法は時期尚早です。
単語のインプット学習、基礎文法の学習にフォーカスしてください。
また、とても簡単な中国語だったとしても、答え合わせは必ず行ってください。
仮に細かい間違いがあり、そのまま放置していくと悪いクセとなってしまうため、後々気付いた時の修正が大変ですよ!
Step3 中国語の音読
ここからは、中国語を自分の口に取り込んでいく、自分のモノにしていくためのトレーニングです。
Step1と2が、瞬間中作文のさわりでもあり、それっぽい内容なので、そこだけを繰り返して満足してしまいそうですよね…。(僕がそうでした笑)
実は、ここからがとても大切!
「知っている」から「使いこなせる」中国語へするため、中文を繰り返し自分の口に取り込んでいくトレーニングを行います。
その口に取り込んでいくトレーニングとして、音読を行います。
▼「音読」を詳しく知りたい方はこちら
中国語を見ながら、CD音声で対象の中国語を聞き、中国語のリズムを確認しながら数回音読を繰り返します。
スラスラ音読できるようになったら、次は中国語を見ずに行うシャドーイングです。
▼一石四鳥「シャドーイング 」を詳しく知りたい方はこちら
音読とシャドーイングの回数ですが、両方合計で10回を目安にしています。
ここまで来たら、対象の中国語は自分の口に取り込めている状態です!
Step4 CDの日本語を聞いて瞬間で中国語に変換
日本語の音声がある場合は、日本語音声を聞いて、瞬間的に中国語を言うトレーニングを行います。
日本語音声がない場合は、日本語文を見て瞬間的に中国語に変換していきます。
ここで、瞬間的に中国語がスラスラ出てきたら完璧です!
その中国語フレーズは、リアルな生活上でも話すことができるので、ぜひ自信を持って実践してください。
逆に、まだ中国語が出てくるのに少し時間がかかる、うまくいかない!という方でも全然問題ありません。
目標である、「日本語から中国語への瞬間変換」を行える姿をイメージできていれば、その箇所を課題として、重点的にトレーニングしていけばいいだけです。
Step5 2巡目として繰り返す
Step4でうまく中国語が出てこなかった箇所を重点に、2巡目としてStep1〜4を繰り返してください。
ちなみに冒頭でも少し触れましたが、僕は「口を鍛える中国語作文シリー中級版」1冊を20巡以上繰り返しました。
中国語がある程度スラスラと楽に出てきた状態で、このサイクルを回していくと、文法や語彙、中国語のリズムが、脳の長期記憶倉庫へ移動されるようになります。
そうして、中国語がペラペラになっていくのです。
何度も何度も繰り返す!
これは中国語の上達に必要不可欠なプロセスですよ。
瞬間中作文まとめ
瞬間中作文に関して理解していただけましたでしょうか?
この瞬間中作文は、初級〜中級時代での、お気に入りの勉強法でした。
僕も自信を持って「効果がある!」と言うことができるので、ぜひ参考にしていただきたいです。
この瞬間中作文は、場所を選ばずに独学でできるのもおすすめポイントですよ。
瞬間中作文の初心者向けやり方に関しては、こちらの記事もご参考ください。
瞬間中作文におすすめの参考書は、この「口を鍛える中国語作文シリーズ」です!
見開きで使いやすく、音声付きなので、参考書に困ったらまずは「口を鍛える中国語作文シリーズ」を試してみてください。
その他、おすすめ勉強法もまとめてるので、お時間ある方はぜひご参考ください!
全ての基礎に
【初心者必須!】中国語の基礎力と学習効率を爆上げする学習方法「精読」とは?
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【初心者必見!】中国語音読4つの効果と「おすすめ方法・参考書」を詳しく紹介
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この記事が中国語学習のお役に立てたらとても嬉しいです。
それではまた
那我们下期再见!
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