2015年6月から中国語をゼロから勉強をはじめて、僕が一番最初の目標にしたのがHSK4級でした。
目標というと聞こえがいいですが、上海にいた会社の先輩に勝手に決められました。
( ゚Д゚) 「チュウコツ、9月までHSK4級合格な!」
( ;゚Д゚) 「先輩、レベル感全く?です!」
(°Д°#) 「細かいことはいいんだよ!とりあえず受かれ!」
( ;゚Д゚)「ハハイ、スイマセン!」
こんな感じで勝手に決められ、しまいには「落ちたらクビだ!」と言ってくる始末です(権限まったく無いのに…)
困ったな…。
僕は当時、中国語は本当に「你好」と「谢谢」くらいしか分からなかったんです…。
あとは学生の時にやってた麻雀で覚えた数字の読み方くらい。
それに、HSKの存在も知りませんでした。
4級ってどれくらいのレベル?難しいの?今から勉強して間に合うの?
全然わかりませんでした。
2015年の当時、今ほどネット上にも中国語の情報は多くありませんでした。
(中国ゼミ、中国語スクリプトは当時からあり、とてもお世話になっていました!)
いろいろ考え、調べてくうちに大体の感じがわかってきました。
そして何よりも当時東京で通っていた中国語学校の先生からはこのように言われました。
「絶対ムリ!目標は変えたほうがいい」
・・・ Σ(´д`;)
(おい!それを実現させるのがキミらの仕事だろ!)と心の中で思ったり思わなかったりし、ムダに焦っていたのだけは覚えています。
そこから1ヶ月は日本にいたので、ピンインの勉強を中心に発音勉強を徹底しました。
当時の僕は、発音も悪く他の方よりも明らかに覚えが悪い部類でした。
中国語の数字が苦手で、ランダムに言われる日本語の2〜3桁の数字を中国語で発音していくというレッスンでは、僕の発音の悪さで温厚な先生もイライラさせるくらいでした・・・。
それでも、HSK4級を9月まで合格しなければならないという目標があったからこそ、僕は毎日中国語勉強を頑張っていました!
けど心の中ではとても焦っていた。
(本当に中国語なんて話せるようになるのか?)
(全然聞けないし、漢字もなんだかんだで読めない)
(あと3ヶ月でHSK4級合格できるの?)
自信なんてものは微塵もありませんでした。
そうこうしてるうちに一ヶ月が過ぎ、7月に僕は上海での生活をスタートしていました。
本社の海外事業部から、現地海外法人会社へ異動となったのです。
上海でも僕は中国語教室に通い、中国語をみっちり勉強し、HSK4級合格を目指していました。
中国語学校を何コも見学に行き、僕の目的「ビジネスレベルで中国語を使えるようになりたいこと」「直近の目標としてHSK4級を9月まで合格しなければならないこと」、この2点を明確に伝えました。
どの学校でも、長期目標である前者に対しては理解を示してくれましたが、「9月までにHSK4級合格(残り2ヶ月)」は否定的な意見が多かったんです。
「急ぎすぎ!」
「発音、単語、文法を着実に身につけていった方がいい!」
「点数は追わない方がいい!」
などなど。
それでも、僕の中では9月まで(あと2ヶ月)でHSK4級合格というのが大きな目標で、すごくモチベーションだったんです。
最終的に選んだ中国語学校も、これを目標に学習内容を組んでもらいました。
ここからは、毎日中国語の勉強漬けです。
やったことはとてもシンプルでした。
- 発音勉強の徹底。
- 中国語学校の勉強内容(予習・復習)の徹底。
- HSK4級模試の活用。
①の発音力は、ほんと毎日時間を確保し、ネイティブチェック、音読、改善をくりかえしました。
その成果もあり、発音の基礎はメキメキ向上していきました。
(お時間ある方は、こちらもどうぞ!【初心者必見!】中国語の発音を最短でマスターするための「4つの戦略」とは?)
②は、使っている教科書が違えど、内容はこのブログでも書いている勉強方法が基本です。
精読(単語・文法含む)、音読、オーバーラッピング、シャドウイングの繰り返し!
③は試験対策として基本ですね。
まー、いかんせんコレでもか!というくらい当時は勉強をしました。
迎えた9月のHSK4級試験、
結果的には、249点/300点で合格。
听力(リスニング)こそ、80%未満でしたが、合計で80%を超えていたのは一つの成果として嬉しかったです。
途中から上海に住んでいるというアドバンテージはあったものの、それが中国語勉強に直接関わったのは、「街中で中国語聞く頻度が上がった」くらいなもんです。
人によるでしょうが、当時の僕にはこれくらいしかなかった…(笑)
この記事で僕がお伝えしたいのは、HSK4級に合格するための対策やコツではありません。
中国語勉強をはじめたのであれば、まずは手前の目標を作って欲しいということです。
初心者の方でもし、その目標がよく分からないのであれば、ぜひ「HSK4級」を目指して欲しいということ。
なぜか?
僕はゼロから中国語を勉強してみて、今ではビジネスでも使えるレベルに達しています。
前の方にも書きましたが、勉強をはじめたばかりに抱いていた不安である、
(本当に中国語なんて話せるようになるのか?)
(全然聞けないし、漢字もなんだかんだで読めない)
(あと3ヶ月でHSK4級合格できるの?)
これらは全てクリアーしてきました。
そうなれた大きな要因として、「最初に目標設定したHSK4級合格!」と、その過程で得た勉強内容が大きいと実感しているからです。
あの時、何の目標も持たずに上海に来て中国語を勉強していたいら、ダラダラと勉強を継続し、そこらんによくいてそうな中国語が下手なイキった駐在員になるとこでした・・・。(サンキューパイセン!)
HSK4級は日常中国語の応用能力が求められます。
「幅広い範囲にわたる話題について、中国語でコミュニケーションをすることができ、中国語を母語とする者と流ちょうに話すことができる」
参照:HSK公式ページ
簡単な日常会話で必要な語彙数は1,000語程度と言われているので、HSK4級の常用単語は1,200語と程よいです!
文法も基礎文法が頻出される作文があるため、文法力も求められます。
(参考)文法書はこの本を1冊持っておけば間違いないです。
このように、HSK4級は中国語を喋れるようになるための「語彙量・文法」が程よいのです!
また、HSK4級合格という明確な目標があることで、モチベーションアップにもつながります。
勉強をはじめたばかりの時期は、モチベーションが一番高い時期である反面、何をしていいか分からなく、モチベーションが効率的な学習に結びつかないこともあります。
そうならないためにも、このHSK4級合格という目標設定が使えるんです!
このように、HSK4級合格という目標を持つことで、
中国語を話せるようになるための基礎内容が習得できる。
モチベーション高く勉強を継続させる。
大きくこの2点を得られます。
HSK4級の内容(難易度)と、それにかける時間は、置かれている環境により感じ方も変わってきます。
ですが、HSK4級であれば、80%(240点)以上取ることを目指してください。
60〜70%(180〜210点)くらいだと、語彙量さえ備わっていて試験対策をしておけば取れてしまうからです。
目標とする時期は、できたら半年内、遅くとも1年以内がいいです。
試験内容が「聞ける、読める、書ける」状態であることが大切ですよ。
よく半年でHSK6級合格!などマウントを取ってくる人もいますが、そんなのと比較する必要はないです。
自分の状況と学習進捗も踏まえて、冷静に目標時期を置いてきましょう。
大切なのは、自分の中国語力を高めていくことと、その過程としてHSK4級を合格していくことです。
己を知り、やるべきことをやるだけです。
まとめ!
中国語をゼロから勉強をはじめたのであれば、一つの目標として、
半年〜1年以内にHSK4級を80%(240点)以上とる!
これを目標として勉強に取り組んでみてください。
加油!你能行的!
追伸:
HSK対策は、コスパの良い「オンライン中国語」の活用もおすすめです。
HSK対策コースを設けているスクールもあるので、気になる方はこちらの比較記事もご参考ください。
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