大家好!チュウコツです(@chukotsu_twitter)
前編の「その3」はこちら
「発音は超重要」
「中国語の発音は超難しい」
中国語を勉強をしていたら、こんなことを思ったり、聞いたりしたことはありますよね?
音節表を開いたときの絶望感…わかります。
「コレを覚えていくのかよ…」と
けど大丈夫。
僕もそんな絶望感からはじまり、人よりも覚えが遅い方でした。けど今では、中国で通訳なしで仕事できるまでに至ってます。
確かに中国語の発音は難しいけど、実は英語より日本語に近いんです。
このグラフは英語を基準に、他言語の違いを表しています。
- 横軸(発音の違い)
- 縦軸(文法の違い)
一番右上にある「日本語」、その少し左下にある「中国語」、一番左下にある「英語」
赤の点線が「日本語・中国語」発音の違いの距離
青の点線が「日本語・英語」発音の距離
そう!中国語の発音は、英語よりもダンゼン日本語に近しいのです。
というか、英語の発音が実は超難しい。英語辞書に発音記号ありますよね?
例えば、「speak /spiːk」「father /fɑ́ːðər」「calm /kɑːm」など。かなり奥深いです。
それでも、僕らがコレらの英単語を話しても通じるのは「慣れ」の問題。
英語は小さい頃から基礎を学び、日常で触れることも多いし、世界中で使われてるしと、慣れてるんですね。
中国語の発音もカンタンではないです。
やはり特有の難しさはあります。
この記事では「ゼロから中国語をはじめて、ビジネスレベルに到達」するために必要な要素「発音習得」に関してまとめます。
もくじ
中国語発音の構造を理解する
中国語の発音「むずかしい」「カンタン」と感じる前に、まずその構造を理解します。
「そんな理屈いいから早く習得のための結論教えてくれよ!」
って思うかもですが、
この構造を理解しておくと、発音勉強の理解が増し、習得スピードもぐんっと上がります。
なので、ココは必ず理解してください。
最初のステップですよ!
中国語の発音は、次の3つで構成されてます。
- 母音
- 子音
- 四声(声調)
僕は中国語勉強をはじめた当初、正直この「母音」と「子音」って何?状態でした(汗)
なので、そこから噛み砕いていきます。
母音とは?
発する音が、口から外に出るまで、口の中の舌や唇などの妨害を受けずに作られる音。
日本語だと、「ア、イ、ウ、エ、オ(a、i、u、e、o)」の5つですね。
「ア」や「オ」って発音してみると、舌や唇に大きな摩擦・妨害を受けずに発しているのがわかりますよね?
それが母音です。
この次にある、子音と区別してみるとわかりやすいかも。
子音とは?
発する音が、口から外に出るまで、口の中の舌や唇などの妨害を受けて作られる音。
口の中で舌や唇を使って作られる音!
日本語だと、「k、s、t、n、h、m、y、r、w」など。
「か(k a)」「き(k i)」「く(k u)」「け(k e)「こ(k o)」
「は(ha)」「ひ(h i)」「ふ(h u)」「へ(h e)「ほ(h o)」
この「k」や「h」が子音。
「ふ(h u)」とか、唇に摩擦を感じるのがわかりませんか?
それが子音です。
そして、後にくる「a、i、u、e、o」が先ほどの母音ですね。
日本語「か」の構成
「か(ka)」= 子音「k」+ 母音「a」
もっと詳しく知りたい!という人は、英語学習者向けですがこちらの記事で詳しく説明してくれています。
母音と子音がざっくりわかったところで、肝心の本題「中国語発音の構造」がこちら。
「你好」の上にある「nǐ hǎo」は中国語の音を表すアルファベット記号、コレをピンインといいます。
このピンインが、僕ら外国人が中国語を正しく発音する道しるべ(説明書)!
例えば「踊跃」という中国語。
この漢字だけ見ても正しく読めますか?漢字にはそれぞれピンインが割り当てられていて、それを見て読めるようになっていくのです。
「踊=yǒng」「跃=yuè」で、「踊跃=yǒng yuè」
ピンインは、
「①母音+③声調」
「②子音+①母音+③声調」
このどちらかの組み合わせで読まれます。
そのピンインを構成する
- 母音
- 子音
- 四声(声調)
中国語の発音は、このピンインを正しく理解し、聞ける・読める(発する)ようになる状態が大切。というか必須。
ピンインは、「中国語を正しく発音する道しるべ(説明書)」と言いましたが、正しく読め、聞けてはじめて正しく進んでいくのです!
ただ、言うのはカンタンだけど、実際はそんなカンタンじゃないですね。
「母音」「子音」「四声」のどれができていて(得意)?どこができていないのか(苦手)?
発音は、必ず個人の得意・不得意が出てきます。
自分の発音で得意・不得意の箇所を把握しておきましょう。自己分析できるようになるんです。
「発音下手」「苦手〜」
だけで済ませないこと。
発音のどの箇所が苦手なのか?うまくいってないのか?
「母音のeとiの違いが理解できなく、うまく発音できない」
「子音のxとshの違いは?」などなど
発音の構造がわかっていると、自分の課題も明確になり、その対策もわかるようになります。
そのためのステップ1なんです。
コレは僕の経験上ですが、その状態になると「中国語発音の習得」というハードルがめっちゃ下がるんですよ!
全体間がつかめると、精神的にもラクになり、逆に楽しくなってきます。
ゴールが見えてきて「よーし、頑張るぞ!」的な感じですね。
そうなると中国語習得のための好循環が生まれます。
実はこんな良いこともあるので、少し理屈っぽい箇所ですが、「中国語発音の構造」は必ず理解しておくこと。
中国語発音の習得ステップ1
中国語発音の構造=「①母音」「②子音」「③四声」を理解しておこう!
中国語発音習得のための極論
次に極論を言います。
それは、
「中国語発音のプロに学ぶこと」
もうシンプルにコレです。
発音の基礎習得までの期間だけでいいから、発音のプロに学びましょう。
「ふざけんな!あたりまえだろ!」
と思うかもしれません。
けど、最初から発音にフォーカスして、中国語教室で発音の勉強してきました?
独学で済ませようと思ってません?
行動できてます?
あたりまえのことを行動に移せてる人って意外と少ないんですよ。
なので書き進めます。
「正しく、最速最短で中国語発音を習得する」には、中国語発音のプロに学ぶしかありません。
僕自身が中国語教室に通い、発音を習得しました。
独学で習い、習得されている方もいるかもですが(周りではゼロ)、僕はその経験もなければ方法も知りません。
そのため、僕自身の経験を踏まえ書き進めています。
「中国語教室に通う、プロの講師に学ぶ」
となると、まず費用のことを考えるかと思います。
ココはほんと個人の考えよう。
ただ、この記事は、仕事で中国語を使いたいと思っている方へ向けて書いてます。
自己投資は必須。
「ビジネスで中国語を使えるようになる」という、大きな目標に対して「いやー、お金ないんでムリっす」
なんてのは都合良すぎる。
もちろんおカネは大切。しっかりと「投資採算性が見合うか?」も踏まえて考え、出すとこは出していきましょう。
この自己投資に関しては、【その3】でまとめてるので、ぜひ一読ください。
この自己投資の記事にも書きましたが、中国語教室に通うのは発音勉強の期間だけでいいです。
ゴールは?
音節表を全て、正しく聞ける、区別できる、そして自身で正しく発音できる。
必要なおカネは?
5〜6万円が自己投資額(目安)。
住んでいる場所や金銭面で中国語教室に通うのは、ハードルが高いという方。
そういう方は、オンライン中国語を活用してください。
細かい発音のフォームなどを学ぶには、正直対面がベスト。
けど、独学でやるよりは遥かにいいので、リアルがどうしても難しい方は、オンラインを取り入れてみましょう。
▼中国語オンラインスクールの比較まとめ記事はこちら
目指すべきは、この「音節表」を全て正しく聞き、発音できるようになるまで。
中国語勉強はじめたばかりで、この音節表を見たときの絶望感を僕は今でも覚えています。
「え…、、、ムリやろ」と。
こんな多くて、似たものばっかの音節なんて全部正しく覚えきれない。
けど、大丈夫。
必ず習得できるようになります。
実際に僕も習得しました。今では上海で通訳なしで仕事してます。
その入り口が「中国語教室に通う、プロの講師に学ぶ」こと。
「きな臭いな…」と思いますか?
そう思われてもいいです。僕は自身と周りの学習者を見てきた経験からも、目的達成(中国語習得←発音習得)のため、この入り口しかないと思っています。
ただ、それだけでは、習得できるようになりません。
10回そこそこの講義だけで「いきなり発音できた!」とは、残念ながらならない。
高級ジムに通いはじめて、10回行っただけで「10kg痩せて、筋肉ムキムキ!」
なんてならないでしょ。
プロに学ぶのはあくまで最初の補助。成長のためのきっかけです。
その補助をうまく活用し、難題を乗り越えていくには、補助以外での正しい努力が必要。
イメージとしてはこんな感じです。
「中国語教室での学習」と「自主学習」
この両輪を回していくとで好循環が生まれ、ゴールに近づいていくんです。
「▶︎」の先がゴール = 中国語発音の習得
それでは、僕らの難題「中国語発音の習得!」
コレを乗り越えていくためのステップを次から説明します。
中国語発音の習得ステップ2
中国語教室(難しい人はオンライン)に通う準備をする。
中国語発音習得で用意するモノ
まず自主学習で必要なモノを用意しましょう。
- 発音参考書
- 録音機(スマホアプリでOK)
- 動画(YouTubeなど)
「参考書、アプリ、動画」コレらは、ほんとたくさんあり迷いますね。
参考書とかって、選んでるとき楽しくありませんか?
「この参考書使ったら早く上達するかな?」
「この良い口コミほんとかな?悪い口コミも知りたいなぁ」
「コレ見やすい!デザインイケてる!」
僕も本屋さんやAmazonを覗いては、こんな時間を過ごしていました。
そして散々迷い、ムダにたくさん買い、時間とおカネを浪費してきたのです。
自分の成長を想像しワクワクする。
めんどい語学学習のつかの間の癒し。
こんな時間は尊い。
・・・
が!!
その時間は、少しでも発音勉強に使おう。
息抜きは大切ですが、息抜き中心になっては意味がない。
限られた時間、メンタル耐性量は、発音勉強に投入しましょう。
今の主戦場は、本屋やAmazon内でなく、発音を学ぶ中国語教室と机の上なのです。
「けど、参考書や動画はたくさんあり過ぎて、何が良いか選べない!」
という方に、僕がコレまで使ってきた中で、「コレはいい!」というモノを紹介します。
発音参考書
発音参考書は、この「日本人のための 中国語発音完全教本」の一択でいいです。
2017年出版と少し古いかもですが、中身はめちゃくちゃいい。
ゼロから発音を勉強し、習得するための参考書としてベストな一冊。
中国語発音の参考書選びにまだ迷っているなら、思考停止してとりあえずコレを買うでもいい一冊。
その理由3点!
- 説明がわかりやすい
- 写真・イラスト・音声・動画説明がいい
- アウトプット練習が充実している
本書は、各音節のコツ・ポイントがとても的確でわかりやすいです。
例えば、初心者が苦手な「舌面音( j q x )」と「そり舌音( zh ch sh )」の区別。
短くわかりやすい説明文に加え、「画像・イラスト・音声・動画」でフォローしてくれているので、読み手も理解しやすいんです!
動画は、YouTubeを使い本書の内容と連動。
最高なのが、「音節表」が見開き2ページでまとめられ、すべての音声が用意されているとこ。
発音の基礎習得ゴールは、「音節表を全て、正しく聞ける、区別できる、そして自身で正しく発音できる」ですね。
その対象(音声つきの表)があるのって、意外と他にないんですよ。
なので、発音参考書に関してはまず本書を用意しましょう。
▼「日本人のための 中国語発音完全教本」レビュー記事はこちら
録音機(スマホアプリでOK)
後で詳細書きますが、自分の発音を録音するのに必要。
「自分の発音録音して聞くの?、恥ずかしー」
と思うかもですが、自分で聞くだけなので全然恥ずかしくありません。
今はほとんどのスマホに録音アプリがあると思うので、それ使うぞ!と心構えしておきましょう。
動画サイト
YouTube上にたくさんの学習ネタがあります。
コレを活用しない手はないですね。
僕んときは、「カエルライフさん」くらいしかいいのなかった。
けど、当時はこの無機質な音声と動画でもとても勉強になったんです!
ほんとお世話になりましたm(_ _)m
個人的に発音学習者のためになるなと思ったチャンネルがこちら。
チャンネル登録を強くおすすめします。
毎日中国語
「この動画1本で全中国語発音400種類を完全網羅」
この動画マジでスゴいです。
何がスゴいって、タイトル通り「この1本で中国語発音400種類」を完全に網羅してるから。
中国語発音の基礎はパートが多く、長くて、動画サイトも分散型が多い。けど、この阿波連さんの動画は1本で網羅してくれてるんですよ!
全入門者〜中級者が持っておくべき超優良な動画だと思います。
参考書は「日本人のための 中国語発音完全教本」、動画は「こん阿波連さんの」があれば間違いない!
李ちゃんねる
「【聞き流し発音練習講座】初心者向けピンイン講座」
李姉妹でなく「李ちゃん」さんのYouTube
日本人の初心者向けに、わかりやすく丁寧にピンイン講座を作ってくれています。
各単母音・子音が各シリーズであるので、あるポイントに悩んでいる方は、ピンポイントで勉強することができますね。
YouTubeはとても有益ですが、エンタメ性も高かったり、ついつい違う動画みたりしちゃうのでほどほどに。
中国語発音の習得ステップ3
発音参考書「日本人のための 中国語発音完全教本」と録音アプリを準備し、YouTubeでチャンネル登録しておく。
中国語発音習得の進め方
発音のプロに学ぶ環境(中国語教室やオンライン)
自主学習用の参考書、動画
この2点は整いましたか?
ココからは、この中国語発音習得のイメージ表に沿い、具体的な進め方を紹介します。
この表では番号(①〜⑥)をふっていますが、
意識する大きな点は、この3点。
- インプット学習(①と④)
- アウトプット学習(②と⑤)
- モチベーションの維持(③と⑥)
この3点をしっかりと進めていく、循環させるイメージを持ってください。
それぞれ説明していきます。
インプット学習
中国語発音の基礎は、ピンインから。ピンイン覚えてますか?
- 母音
- 子音
- 四声(声調)
ピンインは、大きくこの3つから構成され、中国語教室の先生も、このどれかから教えてくれます。
プロから正しい発音フォームを学ぶ
まずは中国語教室などで先生に教えてもらいます。
発音参考書にも正しい内容がありますが、発音には個人差がありますよね。
自分の特徴・クセ、得意・不得意など。
参考書やYouTubeにある固定的で一方的な情報は、あなたにフィットしない可能性が高い。
正しいと思われる内容も理解できなかったら意味ない。
なのでスタートはプロに学ぶ。
最初にボタンをかけ違うと、あとあとの修正も大変。
ーーーーー(余談)ーーーーー
中国語は、日本語にない「発音」が多すぎます。
似たような「発音」も多い。
日本語と中国語の音節数
日本語の音節構成と数
子音 + 母音 (1音節)
↓ ↓
10 x 5 ≒ 50音節
これに、濁音(が行・ざ行・だ行など)、半濁音(ぱ行)等加えると、大体100音節程度。
中国語の音節構成と数
子音 + 母音 (1音節)
↓ ↓
21 x 39 ≒ 800音節
※実際は半分の400音節。
日本語「100音節」に対し、中国語「400音節」と、中国語は日本語の約4倍の音節が存在。
つまり、中国語は日本語で表すことができない「音」が4倍あるということです。
コレに加え、中国語は「声調」がある(汗)
ゼロから一人で習得していくには、結構険しい道のりなんですよ。
ーーーー(余談終わり)ーーーー
では、どのような先生がいいのか?
日本に長く住み、日本人向けの発音講義経験が長年ある中国人先生
中国で留学経験があり、日本人向けの発音講義経験が長年ある日本人先生
このどちらかです。
ポイントは、難しい中国語発音の内容をしっかりと日本語で言語化できること。
あなたに合った「口全体の動かし方、舌の位置、息の使い方」コレらを、あなたが理解できなければ意味がない。
正しい発音のフォーム(基礎)を学びにいくのに、それっぽく一方的にカタコトの日本語で伝えられても理解が難しいんです。
そうなると超ストレス。
僕は、日本語が全くできない中国人先生にも発音を学んだことがありますが、彼女が実践してくれたり、伝えれくれた発音方法はマジでわかりにくかったです。
彼女には申し訳なかったのですが、そのときはほんとイライラしました。
逆に、日本人が苦手な内容やクセを熟知し、その上であなたの特徴に合わせ、日本語でしっかりと理解を促してくれる先生は、めちゃくちゃわかりやすかった!
手こずってた単母音「e」は、口角をコレだけ開いて、こういう風に発音してみたらいいんだ!と、興奮しました。
- 「コレだけ」
- 「こういう風に」
の箇所が言語化でき、個人に合わした最適な内容で、理解させてくれる。
多少高いお金を払ってでも、最初の大切な時間はこのような先生から学んでください。
大切なおカネを使うのは、発音習得という険しい道を明るく照らしてくれる「希望という光」でなくてはならない。
語学教室として歴史があり、大手のベルリッツはそんな先生が多かったですね。
費用は高いですが、僕も実際に使ったことがあり、その良さはめちゃくちゃ実感しています。
気になる方はレビュー記事も参考ください。
▼実際に通ってみたベルリッツ中国語のレビュー記事はこちら
復習・自主学習での理解促進
正しい発音のフォームを習い、理解できたら、その理解をさらに深める。
中国語教室で「わかった!」と思っても、その場だけの思い込みが多いんですよ。
その場では高揚してるからね。
大人の語学学習の強みは、ロジカルシンキング。
構造や関係性などを理解すると、グーっと一気に習得度が増します。
「あー、なるほど!」
こうなってからが早い。
「あー、なるほど!」になるため、
中国語教室で習った内容は、参考書を使い照らし合わせ、もう一度なぞります。
そうすると、不思議と参考書でコレまで意味不明だった内容もわかりやすくなってるんですよ。
教室ですでに習ったから、参考書にある固定的で一方的な情報の”言いたいこと”が、わかるようになる。
こんなイメージです。
理解を深めるインプット学習
‖
中国語教室でのインプット(①)
+
参考書などでの自主インプット(④)
例えば、日本人が超苦手の鼻母音「an」と「ang」
中国語教室では、「舌の位置」や「鼻からの息の使い方」を実際にレクチャーしてもらいながら学んでいくと思います。
普段使ってなく初めて聞くその発音は、
「舌の位置あってる?」
「息を鼻にためるって?」
「どっちも「アン」じゃね」
とか思ったりし、授業独自の緊張感もあり、その場で明確にスグ「はい!わかりました」にはならない。
ある程度のモヤモヤは残ります。
そこで必要なのが、自主学習によるインプット。復習ですね。
家で「教室で習った発音のポイント」を振り返り、参考書の「an」と「ang」を確認。
「説明文、図解、イラスト、音声、動画」を読み込み、授業で習った内容を思い返します。
anの舌先が上の歯にあたるのはこんなイメージか!
angの息を鼻にためるイメージはこうか!
「(an)アン」と「(ang)アーン」のイメージか!
こんな気づきが生まれてくる。
家での自主学習が深い「なるほど!」を作ってくれるんです。
自主学習のインプットの良さはわかったけど、どうやったらいいの?
と、進め方に対する疑問が出てくるかと思います。
基本は「中国語教室の復習」
中にはカンタンで、正しく発音できているピンインもあるので、それはそのままでOK!
- 授業で疑問が残ったピンインにフォーカス
- 「日本人のための 中国語発音完全教本」でそのパートを開く
- もしくは、YouTube動画でそのパートを開く
- そのパートの「説明文、図解、イラスト、音声」を読み込む
- マネる、実際に発音してみる
- まだ疑問残ったら、どこが分からないかをメモる
重要なのは、この1回で完ぺきを求めないこと。
僕もそうでしたが、1回でカンタンにいかないし、うまくやろうとすればするほど力み、視界が狭まり、うまくいかない。
なので、「あー難しいなぁ」程度に感じ、積み残しておく。
今はそれでいいんです。
ただし、「どこが?どう?わからないのか」は、しっかりと把握し、自分なりに言語化しておくこと。
それを、また中国語教室の先生に投げかけ(相談)、解決へ向けて一緒に修正していくんです。
このときに「むずくて、うまくできないっす」とかはダメ。
課題が不明確だと、先生が指導、アドバイスできる内容も不明確になります。
しっかりと「どこが?どう?わからないのか」を分析、把握しておきましょう。
中国語発音の習得ステップ4
中国語教室でプロから発音を学び、家で同じパートの参考書を読み込み、マネる。疑問があればメモって言語化する。
アウトプット学習
発音は、聞く・見るだけじゃ習得できない。
実際にたくさん発音してみて、間違えながら身につけていくもの。
試す→ ミスる→ 気づく→ 直す→ 試す…
こんな繰り返しです。
学んだインプット内容は、試して始めて輝く。
僕の実体験を通して、このアウトプットの大切さを実感しています。
そこから先を噛み砕いていきます。
試してフィードバックもらう
習った発音は、まず先生の前でどんどん試す。
早い段階でプロからフィードバックを貰えるようにすること。
コレがアウトプットの重点ポイント。
なぜでしょうか?
前述の通り、習った発音を試した後の「気づき」「修正」も早くなるから。
イメージは、下記グラフの青線。
青線は、試しながら、少しづつ修正して完成度を高めていくパターン。
適度な時間(横軸)と共に、修正を行いながら完成度(縦軸)を徐々に高めていきます。
赤線は、一人で抱え込み、時間かけていざってときに試したら間違いに気づき、後戻りパターン。
試したときに合っていたらいいけど、間違ってたら成果はゼロです。
赤線が積み重なると、
「私の中国語全然通じない!」
のできあがり。
残念ながら日本人は「赤線」傾向。
シャイで抱え込みやすいので、悪い意味で赤線傾向なんですよ。
目指すは青線です。
大崩れしないように徐々に完成度を高める。
習った発音は、まず先生の前でどんどん試す。
現段階での自分の発音
インプットで残った疑問「どこが?どう?わからないのか」
おカネをかけて中国語発音のプロに習うのは、このフィードバックをもらうことも超大切な目的。
先生の前で習った発音をする、
「この発音あってますか?」
「母音eは正しく発音できてますか?」
「boとpoは区別できてますか?」
「巻き舌音zhiがおかしくないですか?」
などなど。
僕も徹底して聞いてきました。
そんなにたくさん聞いたらウザがれないかな?迷惑じゃないかな?とか思わないこと。
僕の経験上、逆に先生は喜びますよ。
熱意ある生徒は、先生も嬉しくなりプロ魂をくすぐります。
「頑張ってるな!なんとかしてあげたい」
という気持ちが働くんだと思います。
発音のプロを活用し、「気づく」「直す」を取り入れ、このサイクルを回していくようにしましょう。
試す→ ミスる→ 気づく→ 直す→ 試す…
そうすることで、ピンインの理屈部分は理解が定着していきます。
- 母音
- 子音
- 四声(声調)
ココまで来ると、中国語発音の基礎「ピンイン」の正しいフォームを理解し、実践できている状態。
音読中心にとにかく量!
ピンインの正しいフォームができあがったら、あとはとにかくアウトプット量を増やす!
中国語発音の口を作っていきます。
今は頭でピンインを理解できていても、口は自然と動きません。
口がピンインに慣れてないから。
「中国語の発音は日本語と使う筋肉が違う」と聞いたことありませんか?
今はまさにその状態。
なので、ココからはアウトプット量をこなし、中国語発音の口を作っていきます。
そのときの勉強法は主にこの3つ
各勉強法の詳細は、個別記事(リンク)で紹介してるので、ポイントをサクッとまとめます。
音読
音読とは?
「書き言葉」を、「話し言葉」に置き換えて発音する勉強法
目で見た「中国語」から、頭の中で音声符号化(ピンイン化)し、即座に自身で声に出して発音していきます。
音読は、初期の発音レッスンにとてもいい!
音読のプロセスは基本この4点
- 音声符号化(ピンイン化)
- 文法・意味処理
- 発音(発声)
- 聴覚フィードバック
初期のピンイン発音習得時は、①と②は特になく、「ピンインb(o)・p(o)・m(o)・f(o)…など」を発音していくだけです。
「読む・発音する・聞く」
この一連の動作をほぼ同時に行うことで、発音力が向上していきます。
音読は時間もかからず、とにかく量をこなすのに最適な学習法。
先生から「正しい発音」のokか出ていたら、初期のアウトプット学習は、この音読中心でいいです。
毎日、発音表「約400の音節」をひたすら音読。
発音の正しいフォームをすべて身につけている状態になったら、一日最低3回は発音表を通しで音読します。
それを最低一か月は継続。
※スラスラ状態になったら、シャドーイングに切り替えてもOK
最初は大変ですが、慣れてきたら1回10分もかからなくなりますよ!
▼「音読」の詳細はこちらの記事
シャドーイング
シャドーイングとは?
文章を見ず、音声だけを聞き、その音声に少し遅れて自分で発声する勉強法。
文章を見ずに100%耳からの情報に頼り、マネていくので難しいけど、その分学習効果も高い勉強法。
音読に慣れ、各ピンインもスラスラと発音できるようになったら、シャドーイングを取り入れてみてください。
シャドーイングの効果は、発音の矯正です。
正しい発音 → マネて自分で発音
基本はマネです。
自分の発音を「正しい発音に近づけていこう」という、動作が重なっていくと、自ずと矯正が働きます。
耳だけに頼り、正しく発音していくので、音読よりも当然難しい。
適当にマネてくのはNG!
発音がちょっとでも怪しいな!と感じたら、その箇所は必ず参考書を確認しましょう。
人間は思い込みが激しく、自分に甘いので、間違った発音のまま継続てしまう可能性もあります。
目安としては、
- 各発音の正しいフォームが身についている
- 音読を一日3回、最低2〜3週間継続
- 音読がスラスラできるようになっている
このような状態になっていたら、シャドーイングを取り入れます。
音読と同じように、一日3回、最低2〜3週間を継続。
シャドーイングは、音声さえあればできるので、通勤・通学中などのスキマ時間にもどんどん取り入れましょう。
音声を聞き、音節がピンインで頭に入ってくる状態がゴール。
シャドーイングしていくと、
「音声聞く」→「zhi chi shiなど…」と(頭の中で) ピンイン表記が徐々にできるようになります。
音声を聞いて、「あ、コレは”zhi”だな」「こっちは”ji”だ」と、頭の中にピンインのアルファベットが浮かび上がる感じです。
そうなってくると、同じような発音も区別できはじめてる段階。
中国語発音の口と脳ができあがってくる。その成長を実感できるはずです!
▼「シャドーイング」の詳細はこちらの記事
録音学習
録音学習とは?
ネイティブ音声(①)を聞いた後、同じ内容を自分で発音し録音(②)する。①と②を比較し、自分の違いに気づき修正していく勉強法。
シャドーイングもスラスラでき、頭でピンイン表記もできるようになってら、基本そこで基礎練習は終わりです。
「もっと発音の基礎を固めたい」
「まだ自信がない」
そんな方は、録音学習法を取り入れてみてください。
現レベル(現状) → ネイティブ音声(目標)
この「→」にあるギャップを埋めてくれるのが録音勉強法です。
録音学習最大の効果は、
「自分で欠点に気づく」こと。
前述の通り「人は思い込みが激しく・自分に甘い」
悪い箇所(欠点)を気づいていない、それか薄々気づいてるけど「まぁいっか」と気づいていないフリをしている。
僕もそんなんでした。
この録音学習法は、その甘さを徹底して排除してくれます。
そもそも自分の声や発音を録音するってだけでもイヤですよね?
そのイヤなことをやりつつ、現実を突きつけてくれるのがこの録音学習法。
全ての発音を「録音する」のでなく、自分が苦手・違和感があると感じた箇所だけでOKです。
例えば、「zhē chē zhāi chāi」だけにフォーカスしたとします。
a)「ネイティブ音声」
音声♪ → → → →
b)「zhē chē」「zhāi chāi」
c)「自分の発音」
音声♪ → → → →
d)「zhā chā」「zhāi chāi」
a)を聞いて、それをマネて録音するのがc)。
録音が終わり、正しいピンインb)を見ながら、a)とc)を聞き比べます。
聞き比べながら、自分の発音c)をピンイン表記したのがd)です。
a)とc)、b)とd)が一致するか?
一致していたら「正しい発音を理解し、正しく発音できている」状態。自信を持ちましょう!
上の例は、「zhē chē」が「zhā chā」になっています。
単母音「e」を正しく発音できていない状態です。
そのときは「e」を重点に、前に戻ります。
- もう一度参考書で読み直す
- 中国語教室で先生に相談する
- 音読中心にアウトプット練習する
コレ全部やるんかよ!と思うかもですが大事なのは、
「自分で欠点に気づく」こと。
そうなることで改善しようという気持ちと、行動が生まれます。
そんな積み重ねで発音を習得していくんですよ。
なので、そんなに重く考えず、実際の状況に応じて、この内容を参考にしながら適宜進めていきましょう。
▼「録音学習法」の詳細はこちらの記事
中国語発音の習得ステップ5
習った内容はとにかく先生の前で試してフィードバックもらう!
正しい口のフォームわかったら、音節表「一日3回、一か月以上」を音読中心で猛アウトプット。
モチベーション維持
語学は”続けてさえいれば”できるようになる。
もちろん発音もそうです。
コレは真理。
続けるためにはモチベーション維持が重要。
勉強が続かない理由は、大体こんな感じ。
おもしろくない
そこまで必要じゃない(緊急性ない)
逆にいうと、こんなことも言えます。
(ゴール)中国語習得する
↑
(サブゴール)発音習得する
↑
(作戦) の2つを超意識する
おもしろく感じること
必要だと思うこと
語学学習は、インプットやアウトプットなどテクニカルな面も大事ですが、こういうメンタル面も超絶大事なんですよ!
この件は、noteでも書いてるのでぜひ一読ください。
中国語発音の勉強は、超おもしろくなく、めっちゃ飽きます。
お経聞いたり、読んだりする感じですよね(汗)
だからこそ、
「モチベーション維持」が重要。
効果的なインプット・アウトプット学習も、嫌になってやめてしまったら意味ないですからね。
発音習得のためには、
「モチベ維持」を超絶意識して、自分なりの「モチベの維持」方法をもっておくこと。
モチベ維持のため、僕なりに効果があったと思う方法はこんな感じです。
- 中国語教室に通う
- 学習記録をつける
- 動画・アプリで息抜き
それぞれシェアします!
中国語教室に通う
中国語教室へ通うだけで、語学は習得できません。
前述の通りさまざまな努力が必要。
けど、中国語教室に通うことは希望という光も存在しているんですよね。
中国語学校へ行くことで、先生からの励ましをもらえたり、他の人が前向いて頑張ってる姿見ると、「僕も頑張るぞ!」という気持ちにさせてくれます。
それに高いおカネを払うことで、良いプレッシャーも生まれる。
僕はモチベ維持にとても重要だったと実感しています。
独学はとても素晴らしいし、おカネもかからないので経済益ですね。
ただ、「中国語の発音習得」という険しい道のりを一人だけでやろう!としなくてもいいとも実感しています。
独りでできることも限られますからね。
中国語教室に通うことは、勉強面以外でも、モチベーションアップ・維持にもつながるので、ぜひ有効活用しましょう。
学習記録をつける
自分の成長を実感できるとめちゃくちゃ嬉しくないですか?
「ダイエットで体重が減ってる」
「マラソンでタイムが早くなってる」
「仕事が増えて収入増えた」
目にみえる成長がわかると嬉しくて、やる気・モチベ上がりますね。
中国語の発音勉強は、目にみえる成果がわかりにくい。
逆に、僕は「ほんとに身についてるのかな?」と不安になることが多々ありました(汗)
そんなときは「学習記録」をつけ始めましょう。
- 学習日付を書く
- 習ったことを書く
- 自分の理解を書く
僕はこんな感じでカンタンにまとめてました。
初期に書いていた内容はこんな感じです。字が超絶汚いのでご了承を!
ノートで書いておくと、
「○月○日に勉強した内容」が形として残ります。
そうすると振り返ることができる。
インプット学習時のまとめになるのはもちろん、学習記録にもなるんですよ。
単母音「e」は口を横に引いて「エ」の形、声はのどの奥から「オー」
単母音「ü」は「イ」の口で「ウ」
2015年4月チュウコツ学習記録より
コレは実際に僕が記録として残していたメモですね。
僕はですね、、、
正直このメモにめちゃくちゃ救われてきたんですよ。
発音勉強をはじめた初期の初期、発音は全然わけわからんく、覚えが他人より圧倒的に遅かったあの頃。
そこからノートをめくっていくと、そのときの必死さが鮮明に思い出されます。
中国語の発音「ほんとに身についてるのかな?」と不安になると、このノートを見て自分の成長を実感する、褒めるようにしていました。
そんなカンタンに成長を実感できないときもあったし、もがいている時期もたくさんありました。
でも僕はこのノート、自分の記録に救われてきたんですよ。
「もう少しやってみよう」と。
そんなこんながあり、今は上海で通訳なしで、中国語を使い仕事をするまでに至りました。
だから最初の1冊目だけは今でも大切に持っているんです。
特別に難しいことではないですよね。
モチベーションの維持に悩んでいる人は、ぜひこの「学習記録をつける」を取り入れてみてください。
動画・アプリで息抜き
息抜きはマジで重要!
繰り返しますが発音勉強はマジでつまらない。
僕は大嫌いでいつも悶絶していました。
「発音!?そんなんより文法とか、もっとそれっぽいのいこうぜ!」
とか思ってたタイプです。
継続するためには、やはり息抜きは必要なんですね。
疲れたときは、リフレッシュ!
中国語と離れた内容で息抜きするのもいいですが、戻ってこれなくなる可能性も高い。
気づいたら理由つけて中国語勉強をやめているパターンですね。
そんなときは、中国語関連の「YouTube」や「アプリ」「関連書」を使いリフレッシュしましょう!
中国語関連の内容なんで、「ボケーっ」と見てるだけでも、ためることには多いです。
僕も、発音のコツがふとわかったり、勉強してみよう!と意欲が湧いたりしました。
今はNetflixの作品も、ピンイン付き中国語字幕を出して見ることができたりします。
▼Netflixの映像コンテンツを使った語学学習方法まとめ
前述のYouTubeチャンネルと合わせて、息抜きに活用してみてください。
息抜き中心にならないこと!
動画などは時間を決めて、本来の発音勉強に戻りますよ。
まとめ
「ゼロから中国語をはじめて、ビジネスレベルに到達できるまでの方法」のステップ4として、発音の習得に関して紹介しました。
最後におさらいです。
- 発音の構造を理解する
- 中国語教室(難しい人はオンライン)に通う
- 「日本人のための 中国語発音完全教本」を用意する
- インプットは「中国語教室」中心に、自主学習でフォロー
- インプット時の疑問点はメモし教室で解決する
- アウトプットはとにかく先生の前で試してフィードバックもらう
- 音節表「一日3回、一か月以上」音読続ける
- 先は長い!疲れたらリフレッシュ
ぜひこの記事の内容を参考に日々の発音勉強に取り組んでください。
発音習得で大切なこと、
「どんどん試してミスって直せ!」
コレです。
一回の学習ではどうにもならないです。
プロに支えてもらいながら、焦らず、たくさんミスりながら、恥もかきながら、上達していってください。
その先に必ずゴールがありますよ!
加油!你能行的。
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それではまた
那我们下期再见!
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