大家好!チュウコツです(@chukotsu_twitter)
中国語の発音むずかし過ぎて苦痛…。中国語勉強やめよっかな。
コレは、中国語勉強をはじめたばかりの多くの人が抱えている悩みです。
発音という高い壁を「最初が肝心、気合で乗り越えろ!」というのが、僕のコレまでの考えでした。
しかし、少し考えが変わったのです。
「筆談で覚える中国語」Amazonで購入。
発音はあとまわし作戦で、会話の基本を身につけよう!というのが本書のコンセプト。この中身が気になる!
中国語を使えるようになるには色んな方法がある。自分が全く考えもしてなかった方法を本書で学んでいきたい🖋 pic.twitter.com/w0P2fkqL9b— チュウコツ🇨🇳@中国語情報をお届け…✒️ (@chukotsu) December 4, 2022
「筆談で覚える中国語」を読んで、「なるほどねー、そういう方法もあるのか」と、新しい気づきを得ることが出来たのです。
この記事では、「筆談で覚える中国語」を実際に使ってみて、僕自身が実感した使い勝手やその効果をレビューしました。
「中国語の発音勉強で悩んでいる」「発音が嫌で中国語勉強をやめてしまった」こんな方はぜひ参考にしてみてください。
もくじ
「筆談で覚える中国語」を買った理由
僕が本書を買ったのは、著者の「陳氷雅」さんに興味があったからです。
「陳氷雅」さんを知ったのは、オンスクにある中国語講座でした。
▼独学で中国語の基礎が身につく「オンスク」の詳細はこちら
オンスクにある「すぐに話せる中国語講座」で講師をやっていたのが「陳氷雅」さんでした。
日本人の学習者の特徴はクセを理解していて、それに合わせたとても分かりやすい講座だったんです。
動画講座を見ていて、ほんと楽しく、分かりやすく発音勉強ができたんですよね!
「陳氷雅」さんが講座内で伝えていた、
中国語の声調(四声)はそんなに気にしなくていい。だって、中国人でもめちゃくちゃだもん笑
四声は別名で“死声”とも言われてる。嫌になって中国語の勉強をやめちゃう人が多い
それでやめちゃうのはもったいない
というコメントがとても心に残っていたんです。
ほんとうに伝えたいことがあるんだな、と思ったんですよ。
そんな「陳氷雅」さんが書いた本書をぜひ読んでみたい!と思い購入しました。
(購入して読むまで時間かかりましたが笑)
「筆談で覚える中国語」の概要
日本人の9割は勉強法で損をしている
と、なかなかキャッチーなメッセージから始まります。
なんか気になりますよね?
では、本書の中身を見ていきましょう。
概要
著者 陳氷雅
発売 2017年1月25日
発行所 サンマーク出版
ページ数 159ページ
音声 なし
発音を「あとまわし」にすれば、12時間で「会話の基本」が身につく!
本書が一貫として伝えているのは、「発音はあとまわし」。コレです。
中国語を挫折する理由は、すべて「発音」だと言い切り、それを避けるために日本人学習者がやるべきこと「筆談」をやろうぜ!
ってことを分かりやすく、細かく、ていねいに書かれています。
構成と使い方
本書は音声なしで、読み進めて学んでいくタイプ。
第1章から第5章に分かれ、筆談を使った中国語の学習法を学んでいきます。
主にはこんな感じで進んでいきます。
- 第1章「日本人が中国語を習得しやすい理由」
- 第2章「発音そんなん後まわしや!の説明」
- 第3章「日本人が覚えやすい漢字ルール!の説明」
- 第4章「3つのルールで超簡単!中国語文法の説明」
- 第5章「3行日記具体的なトレーニング方法の説明」
- おまけ「コレだけは覚えておけ!単語帳」
全体を通して、スゴく読みやすい!
参考書の重苦しさがなく、見やすく読み進めていけるのがいいですね。
Amazonの評価
Amazonでは星5つ中4.4の評価です。
※2022年12月現在
かなりの高評価ですね!
ざっと、レビューも読んでみましたがポジティブな内容が多い。
「コレならいける」「画期的」「分かりやすい」などなど
「筆談で覚える中国語」の使い勝手はどうか?
僕が実際に使ってみて、「筆談で覚える中国語」の使い勝手がどうであったかレビューしていきます!
良いと思った点
- 「最初は発音から」以外の中国語習得ルートが面白い
- 「日本人の強み」が超分かりやすい
- 「分かりやすい文法説明→3行日記の実践」が超イケてる
それぞれ詳しく見ていきます!
「最初は発音から」以外の中国語習得ルートが面白い
なんといっても本書の推しは「先に読む書く(筆談)から集中して、効率的に中国語を習得しよう」という点。
中国語 = 発音からはじめる
この概念をぶっ壊してくれます。
発音勉強は超難しく、多くの人が挫折して中国語勉強をやめてしまう。
著者は日本人に中国語を教えていて、こんな場面をたくさん見てきたんですね。
この「発音からはじめる」という点は、大きな勘違いで、日本人は「筆談」から中国語勉強をはじめた方がいい理由・実践方法が詳しく書かれています。
補足しておくと、本書は決して発音を軽視しているわけではないです。
あくまで、「後まわし」で、筆談で力をつけてから発音をガッツリやったほうが、会話の基本が身につくよ!という感じ。
本書がおすすめする中国語マスターするために必要な3つ
- 漢字のルールを知って読めるようにする
- 文法のルールを覚える
- 筆談を実践する
コレは本当によくできています。
本書を読んでいると、発音からはじめるのでなく、この3つを進めていけば中国語マスターできそう!と思わさせてくれるんですよ。
「中華圏のドラマや映画を見たい」なんて方は、実際に発音から入らずにうまくいっていたりします。
中国語は聞く話すのが超難しい。
けど、読む書くのは日本人にとって超簡単。
なので、発音で悩んで勉強止めるくらいなら先に読む書くに集中して、リターン(効果)を得ようぜ。
ってのが本書の伝えたいこと。スゴく理に適ってる!僕はその道を進んでこなかったけど、この方法で入った方いますか? pic.twitter.com/gVE1CSIeSx— チュウコツ🇨🇳@中国語情報をお届け…✒️ (@chukotsu) December 21, 2022
中国語マスターの道は「発音からはじめる」だけじゃない!
「先に読む書く(筆談)から集中して、効率的に中国語を習得しよう」点は、興味津々にふむふむと読むことだできました。
「日本人の強み」が超分かりやすい
日本人にとって中国語はカンタン!
と、本書は中国語をマスターするためのハードルをガッツリ下げてくれます。
読んでて中国語を勉強するモチベーションが上がります!
日本人がトクしている理由
- 漢字
- 文化理解
- 文法
ここら辺を中心にその理由が書かれていますが、特に「①漢字」は第3章で詳しく書かれています。
中国語の日常でよく使う漢字は「約2,400字」
漢字を「簡体字」「繁体字」「日本漢字」に分けて比較。
2/3の1,600字は、簡体字と日本漢字は同じ!
よって、僕ら日本人が覚えるべき(簡体字の場合)漢字は、800字。
③、⑤、⑥のタイプになるけど、なんとかなりそうじゃね?
⑤⑥で100字弱だし🐼⤴️ https://t.co/7FqTfnZ4Kr pic.twitter.com/XK0CHfGuIj— チュウコツ🇨🇳@中国語情報をお届け…✒️ (@chukotsu) December 10, 2022
「中国語って漢字だからカンタンそう!」
そんな感じで、大学の第二外国語を選んだ人も多いでしょう。
「その通りカンタンだよ!」と、
その理由がとても詳しく、ロジカルに書かれているので、読んでて本当に勉強になりました。
「分かりやすい文法説明→3行日記の実践」が超イケてる
本書は、他言語に比べて中国語の文法はありえないくらいシンプルと説明しています。
僕もその点は超絶共感していて、自分でも考えを持っていました。文法に悩んでる方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
▼中国語文法がカンタンな理由をまとめた記事はこちら
中国語の文法は、第4章で詳しく紹介され、極論としてこの1ページで伝えてくれています。
スゴくシンプルですよね(笑)
本書がナイスなのは、このシンプルな説明(インプット)だけでなく、それを使ったアウトプット練習の方法も伝授してくれる点です。
それが「3行日記」
3行日記は、「動詞文(何があった)」「形容詞文(どうだった)」「疑問文(相手に聞く)」に合わせて3行でまとめていきます。
本書のサンプルを見てみましょう。
コレだとなんか出来そうじゃないですか?
文法と聞くとなんか頭が痛くなる。そんな方は、この文法学習方法はとても参考になると思います。
不満な点
不満というより、「意見」としてあげるなら2点。
- 「ピンイン」はやはり欲しい
- コピーがキャッチー過ぎる
「ピンイン」はやはり欲しい
本書のコンセプト。発音は「後まわし」
そのため、参考書内にあえて「ピンイン」はなくしてあります。
その代わりにカタカナ読みが表記されているのです。
筆談(読み書き)に徹底すべく、発音の元となるピンインを排除したのでしょうが、コレはやり過ぎかな。
中国語発音ゼロの日本人が読む前提でも、カタカナより「ピンイン」のアルファベット表記の方が読みやすい。
それに、中国語勉強においてカタカナは排除したほうがいいと実感しています。
▼中国語のカタカナ勉強はダメ!をまとめた記事はこちら
なので、本書をはじめて読む方は、カタカナに引っ張られないように!
コピーがキャッチー過ぎる
マーケティング戦略からだと思うのですが、本書はこのようなコピーが目立ちます。
- 9割は…
- 12時間で…
- 5秒で…
- 最短・最速で…
- 世界一…
具体的な数字は人の目をひきつけますが、全体的に多すぎかな。
ただ、第3章漢字ルールの箇所は、具体的な数字が載ってて分かりやすかったので、これも好みみたいなもんですね。
「筆談で覚える中国語」はこんな人におすすめ
本書はこんな方にぜひ読んでほしい
- 発音が苦痛過ぎると感じてる
- 中国語勉強を一度あきらめた
- 漢字・文法のカンタンルールを知りたい
- ドラマ・映画を見るために勉強している
中国語 = 発音からはじめる
本書はこの概念をぶっ壊してくれます。
発音が分からなすぎて挫折し、中国語勉強をやめてしまうくらいなら、本書を読んでその方法を実践してみて欲しいです。
「筆談で覚える中国語」のまとめ
「筆談で覚える中国語」のレビューをまとめてみました。
最後にもう一度おさらいしてみます。
筆談で覚える中国語のポイント
- 発音勉強で挫折した人におすすめ
- 読む書く(筆談)に集中した方法で会話の基本が身に付く
- 特に日本人に超有利な漢字・文法のルールは必読
- 3行日記は簡単で、継続しやすい
- 読んでて楽しく、参考になる
- カタカナ表記はダメ
中国語入門者から初級者の方で、「発音マジ難しい。苦痛過ぎる」と、悩んでいるのであれば本書の購入をおすすめします。
中国語勉強のハードルをグッと下げてくれますよ。
僕ら日本人の強みである「漢字」と「読み書き」から、中国語を新しく勉強してみましょう!
筆談以外にも、「発音、文法、単語、入門、会話、勉強法」など、目的別の参考書はこちらの記事でもまとめています。
お時間ある方は、ぜひ覗いてみてくださ。
▼効果に差がでる!おすすめ中国語参考書のまとめ記事はこちら
この記事が中国語学習のお役に少しでも立てたら嬉しいです。
それではまた
那我们下期再见!
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