大家好!チュウコツ(@chukotsu_twitter)です。
中国語の文法は英語よりもカンタンです。
「語学学習=文法=難しい」というイメージを持っていませんか?
しかし、中国語は文法が超絶カンタンです。
この記事では、初心者が知らない、中国語文法がカンタンな理由に関してまとめました。
文法がカンタンだと中国語勉強のモチベーションも上がりますよね。
中国語学習者、特に初心者の方に、中国語文法の中身を知っていただくことで、中国語学習のハードルを低くし、より楽しく持続的に中国語学習へ取り組んでほしい!という気持ちでお届けします!
この記事でわかる事
中国語の文法が英語よりもカンタンな4つの理由を知ることで、文法アレルギーが低減され、中国語勉強のやる気が上がる。
時制・人称による動詞の変化が簡単
中国語は、時制・人称による動詞の変化がないです。
この点が中国語を勉強していて、楽ちん、カンタン!と思うポイントですね。
英語学習だと、この動詞の変化に苦労しましたよね。
英語の「過去形」や「現在完了形」「現在進行形」などを学校で習い、耳にしてきました。
英語の動詞変化の例を見てみます。
例) 動詞「行く」
現在形「go」、過去形「went」、過去分詞形「gone」、進行形「going」
一つの動詞で、これだけ変化があります。
英語はいかんせん動詞周りの変化が多い!
それに比べて中国語は動詞の変化はなく、変更点もシンプルなのです。
進行形:正・正在・在+動詞「〜しているところ」
持続形:動詞+着「〜している」
完了形:動詞+了「〜した」
経験形:動詞+过「〜したことがある」
このように、
- 同じ動詞を使う
- 前後に特定の(着、了など)を付ける
コレだけです。
例を見てみましょう。
例) 動詞「去」
現在形「去」 → 行く
進行形 正在「去」→ 行っているところ
完了形「去」了 → 行った
経験形「去」过 → 行ったことがある
動詞の変化がないので、とても分かりやすい。
中国語は、動作の段階ごとのマーカー(着、了、过など)を覚えておけば、あとはいつもの動詞に付け加えるだけで、時制の文法はok!
この点が英語よりもすこぶる使い勝手がいい。
中国語は、英語の「行く:go、went、gone」「飲む:drink、drank、drunk」など、一つの動詞で「現在形、過去形、過去分詞形」に分けて動詞を覚える必要がない!ってのが、超絶楽です!
さらに、中国語はが主語が変わることで、動詞は変化しません。
英語の場合、主語が「I」か「He」で動詞の形が変わりますよね。
例)
動詞「行く」I go : He goes
動詞「持つ」I have:He has
動詞「話す」I speak:He speaks
中国語の場合は動詞の変化はありません!
例)
動詞「行く」我去:他去
動詞「持つ」我有:他有
動詞「話す」我说:他说
このように中国語は「一人称:私」と「三人称:彼」を主語にしたときの動詞は全く同じものが使われます。
英語は単純に「動詞+s」だけであればいいけど、「has」に代表されるように特殊な変化があると、それだけでいちいち頭を使うので厄介でした。
時制同様に、中国語は英語と比べると動詞自体の変化がないので楽ちん!
中国語は主語の違いによる動詞の変化がないので、その点を気にしなくて、同じ動詞をガシガシ使えてしまうのが超絶楽です。
疑問形の文法が簡単
中国語は疑問形の作り方がとてもカンタン!
文末に「 + 吗?」でOK!
中国語で平叙文を疑問文にするときは、文末に「 + 吗?」をつければできあがりです。
平叙文(ヘイジョブン)とは?
ただ単に情報や事実を客観的に伝える文のこと。
彼は中国語を話すのが好きです。
(他喜欢说中文。)
日本食は美味しいです。
(日本菜很好吃。)
彼は中国人です。
(他是中国人。)
このような感じで、物事をありのままに述べている文です。
英語のように、「Do」「Does」を付け加えたり、「語順を変えたり」する必要はありません。
※今英語を振り返って思いましたが、主語に対して使い分けてる「Do」「Does」もあるので、英語はめんどいですね・・・
それでは、試しに平叙文を使って、疑問文を作ってみましょう。
平叙文:彼は中国語を話すのが好きです。
(他喜欢说中文。)
疑問文:彼は中国語を話すのが好きですか?
(他喜欢说中文妈?)
平叙文:日本食は美味しいです。
(日本菜很好吃。)
疑問文:日本食は美味しいですか?
(日本菜很好吃妈?)
平叙文:彼は中国人です。
(他是中国人。)
疑問文:彼は中国人ですか?
(他是中国人妈?)
こんな感じです。
・・・ん!?
こう見ると、何かに気づきませんか?
そうです、中国語は日本語と平叙文から疑問形の作り方が同じですね!
「日本語:平叙文 +か?」と「中国語:平叙文 +妈?」
これに対して、英語は先ほども少し述べましたが、「Do」「Does」を付け加えたり、「語順を変えたり」する必要があります。
平叙文:彼は日本人です。
(He is Japanese.)
(他是日本人。)
疑問文:彼は日本人ですか?
(Is he Japanese?)
(他是日本人妈?)
平叙文:彼は仕事へ行きます。
(He goes to work.)
(他去工作。)
疑問文:彼は仕事へ行きますか?
(Does he go to work?)
(他去工作妈?)
こう見比べてみても、平叙文を疑問文にするのは、中国語は日本語の作りに近くてカンタン!
疑問詞を使った疑問文
疑問詞は、5W1H (Who、Where、What、Which、When、How)で、「誰が、どこで、何を、どっちを、いつ、どのように」と表されますね。
中国語の疑問詞をまとめます。
まずはこれら疑問詞は覚える必要があります。
では、疑問詞を使った疑問文はどのように作るのか?
コレもめちゃくちゃカンタン!
私は昨日大阪でラーメンを食べました。
:我昨天在大阪吃拉面了。
この文をそれぞれ疑問詞を使って疑問文を作ってみましょう。
「誰が?」を表す疑問文
(誰が)昨日大阪でラーメンを食べましたか?
:(谁)昨天在大阪吃拉面了?
「どこで?」を表す疑問文
あなたは昨日 (どこで)ラーメンを食べましたか?
:你昨天在(哪里)吃拉面了?
「いつ?」を表す疑問文
あなたは (いつ)大阪でラーメンを食べましたか?
:你(什么时候)在大阪吃拉面了?
見て分かるように、疑問詞を使った疑問文も、尋ねたい部分を対象の疑問詞に置き換えるだけです。
日本語と同じ感覚で疑問文を作ることができるのです。
中国語の疑問文の作り方は、「平叙文からの疑問文」「疑問詞を使った疑問文」共に、訪ねたい部分をそれに対応する 「吗?,谁,哪里,什么时候」などに置き換えるだけでOK!
中国語は敬語が少ない
中国語にももちろん敬語はあります。
よくあるのが「你」と「您」ではないでしょうか。
「あなた」と「あなた様」的な感じかな。
ただ、ビジネスの書面などでは目にすることはあっても、日常での使用頻度は必ずしも高くはありません (僕調べ)。
中国語は日本語にあるような敬語の体形はありません。
例えば、下の2つの日本語を中国語に訳すと同じになる。
先生が来た。→ 老师来了。
先生がいらっしゃった。→ 老师来了。
当然、前後の脈略では敬意を含んだ言葉や、丁寧な表現を使って区別することができます。
しかし、中国語学習初心者の方は、敬語に関して特に気をつけなくていいと僕は思っています。
日本語は敬語がとても繊細です。「尊敬語、謙譲語、丁寧語」など、とても細かいですよね・・・
これに気をとらわれ過ぎて、中国語を喋る(アウトプット)のがおろそかになる位であれば、敬語は気にせずどんどんアウトプットして、中国語を喋る練習をした方が断然効率的です。
中国語の敬語は日本語ほど細かくない。初心者の方は、敬語を気にしないで、先ずは喋れる分だけどんどん喋って、スピーキング力を高めるのが効率的。
※中国語も当然敬語は存在します。特に「書き言葉」はとても多いです。
中国語は語順がバラバラでもOK
最後に語弊を恐れずに言うと、
中国語は文法の語順が多少バラバラでもOKです!
「基本文型を理解している」ということが大前提。
中国語の基本文法書にある内容は一通り勉強が必要。「中国語は文法を勉強しないでもOK」というわけではないですよ!
それでは、多少バラバラでもOKと言う一つの例として、「目的語の位置」をあげてみます。
私は 寿司を 食べたことがある。
:我 吃过 寿司。
この文だと、目的語は「寿司」です。
この「寿司」の位置を変えてみます。
:寿司 我 吃过。
:我 寿司 吃过。
このように、「目的語」を主語の前である文頭に持ってきたり、主語と動詞の間に持ってきたりしても、意味合い的には通じます。
中国語は文のレベルだと、割と自由な側面があります。
「副詞」や「不」など、語順を特に気をつけなければならない文があるのも事実です。
先ほども言いましたが、中国語の基本文法書にある内容は一通り勉強することをおすすめします。
中国語の文法は、こちらの参考書にある内容を一通り勉強した状態を目指してください。
Why?にこたえるはじめての中国語の文法書
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この文法書の中にも、このようなアドバイスがありました。
中国語の文法はまだ、英語のように細かいところまできちっとしているわけじゃない。だから、この本に書いてあることも、細かなところまでしゃかりきになって覚える必要はない。そんなことは誰にもできない。ざっと見る、忘れたらそれでいい。忘れるのは大したことじゃない。本当に大事なことというのは人間覚えるもの。
参照:Why?にこたえるはじめての中国語の文法書p195より引用
基本的な文法勉強は必須。
けど、中国語の文法は英語ほど細かく整備されていなく、目的語に代表されるように、語順を少しくらい変えても意味は通じます。
文法勉強に対して、ネガティブイメージを持ち過ぎず、忘れてもいいので先ずは文法書を一通り勉強してみよう!
中国語の文法がカンタンな理由 まとめ
中国語の文法は英語よりも全然カンタンな4つの理由を紹介しました。
最後におさらいです。
中国語の文法がカンタンな理由
- 時制・人称での動詞変化がカンタン
- 疑問系の文法が超絶カンタン
- 中国語は敬語が少ない
- 語順が多少バラバラでもOK
文法の細かいことは、専門書に譲るとして、この記事では
- 中国語の文法って難しくないんだ!
- 英語より簡単そう!
など、中国語勉強に対してポジティブになっていただきたく、まとめました。
中国語は、ポジティブに継続さえしていれば、中級レベルまでは突き進むことができます。
中国語は文法がとても大切で、少しでも間違ったら意味が変わり大変なことになる!とても難しい!と言うような負のマインドにならずに、文法勉強に取り組んでくださいね。
この記事があなたの中国語学習のお役に立てたらとても嬉しいです。
それではまた
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