大家好!チュウコツです(@chukotsu_twitter)
基本文法をしっかり学ぶと中国語は伸びます!
僕が中国語をしゃべれるようになったのは、「基本的な文法ルールを勉強し、その上でアウトプット学習を進めたから」、コレが大きいです。
何よりも「精読」する上で、文法の理解は欠かせません。
(この精読は、初心者必見ですよ!)
ただ、文法と言っても何から勉強していいか分からないですよね?
この記事では、僕が実際に使っていた「コレは持っておけ!」という文法書をご紹介。
こんな方はぜひご参考ください。
- 中国語勉強初心者
- 文法勉強に悩んでいる
- 中国語の文法書を1冊持っておきたい
- 本気で中国語を勉強したい
記事の要約
- 本気で勉強したい人が手にとるべき中国語文法書を紹介
- その中国語文法書は「Why?にこたえるはじめての中国文法書」
- 文法書の特徴、使いやすさなどを中心にレビュー
- 結論:初心者が本気で中国語を習得したいなら本書はおすすめ
もくじ
中国語文法は英語より簡単
まずお伝えしたいことは、
「中国語の文法は英語より超簡単!」
※僕が英語・中国語を勉強してきた主観にて
中国語は、英語のような活用とか時制、三単現などの暗記事項も少ないです。
中国語文法が英語より簡単だと思う4つの理由がこちら。
- 時制・人称による動詞の変化がない
- 疑問文が簡単
- 敬語が少ない
- 語順がバラバラでもOK
詳しくはこちらの記事もぜひ覗いてみてください。
文法と聞くだけで、学生時代の英語勉強の辛い思い出がよみがえり、「うわぁー(嫌だ)」と思う人も少なくないと思います。
まずはその文法アレルギーはぜひ忘れてください!
あまり構えずに、中国語学習のハードルを低くすることが、継続につながり、中国語を習得するコツです。
一方で、中国語を習得するには、覚えておかなければならない基本文法がたくさんあるのも事実です。
この記事では、それを解決するための文法書「Why?にこたえるはじめての中国文法書」に関してまとめました。
その中身がどのようなものなのか一つずつ見てみましょう!
Why?にこたえるはじめての中国文法書の概要
中国語文法書の名著です!
初版は1996年とかなり古いですが、2016年に改訂版が出版されています。
価格は、2,500円(税抜き)と少し高め。
本書のコンセプト
本書名からも分かるように、
本書の最大の特徴は、なぜそうなのかという、Why?にこたえるという姿勢である。中国語の文法、語法ルールをなぜそうなのかという点をおさえながら学んでゆく。
参照:Why?にこたえるはじめての中国文法書 “まえがき”より引用
単語は丸暗記すればいいかもしれないけど、文法は理屈がわからないとなかなか覚えることが難しい。
本書は、その理屈を「なんで?」に答え、納得してもらいながら進んでいくことをコンセプトとしています。
Amazonでのレビュー
星5つ中の4.5
※2020年5月現在
ちなみに、旧版も4.3と高評価!
中国語カテゴリーで売れ筋ランキング1位を獲得している「新ゼロからスタート中国語文法変」が、星4つなのでそれよりも高いですね!
新ゼロからスタート中国語文法変のレビューはこちらをご参考ください。
口コミを見ても、「分かりやすい!」「納得しやすい!」「初心者にいい!」などの好意的なコメントが多いです。
本書の構成
※僕が持っているのは旧版ですが、「目次や索引」は改訂版と同じです!
文法内容として、全部で35課から構成。
第1課 名詞・数詞・量詞 | 第13課 介詞(前置詞) | 第25課 V + 結果補語 |
第2課 時間・年月日・お金 | 第14課 介詞 是…的 構文 | 第26課 方向補語 |
第3課 指示代詞と人称代詞 | 第15課 副詞 | 第27課 方向補語の派生義 |
第4課 数のいろいろ | 第16課 文成分のまとめ | 第28課 結果/方向補語の可能形 |
第5課 形容詞と区別詞 | 第17課 存在/出現/命令文 | 第29課 動量、時量、差量 |
第6課 形容詞述語文 | 第18課 助動詞 | 第30課 比較 |
第7課 動詞述語文 | 第19課 中国語って? | 第31課 “把” 構文 |
第8課 動詞述語文 ー 是 | 第20課 進行のアスペクト | 第32課 “被” 構文 |
第9課 存在の表現 | 第21課 持続のアスペクト | 第33課 連動文Ⅱ |
第10課 連動文Ⅰ・重ね型 | 第22課 完了/実現のアスペクト | 第34課 語気助詞・反語文 |
第11課 疑問文 | 第23課 経験と将然のアスペクト | 第35課 複文・緊縮文 |
第12課 再び、疑問文型 | 第24課 程度補語と様態補語 | 索引 |
文法参考書だけあった、かなりボリューミーですね(´∀`;)ノ
全部で約380ページ!
それだけに、中国語の基本文法は全て網羅されています。
本書にある基本文法をマスターしていれば、自分が書きたいと思う中国語作文は書くことができるようになります。
Why?にこたえるはじめての中国文法書のポイント
長い間、多くの人に使われてきた本書はどんな内容なのか?
僕が実際に使ってみて感じた良いとこ、悪いとこのポイントをまとめてみます。
良いところ
中国語勉強スタートと同時に買った本書は、ほんと使い倒してきました。
中国語学校に通っていた時は、中国語のみの教科書で、文法の理解にかなり苦労したけど、本書があったおかげで文法の理解も進んでいったと実感しています。
その中でも、僕が本当にいいな!と思う本書の良いところを4つあげてみます。
① 基本文法を全てカバーしてる
本書の良いところはなんといってもその網羅性です。
「本書の構成」を見ても分かる通り、初心者がゼロから学ぶべき基本文法の内容を、全てカバーしています。
第1課から順番に進めると、基本文法を全て勉強できるため、初心者の方はまずは表紙からめくって、第1課から順番に進めていきましょう。
最初の段階でつまずきやすい中国語文法も、本書なら各課ごとに「なぜそうなのか?」にこだわり分かりやすく説明してくれています。
最初の方に苦戦しやすい文法項目も本書は各課ごとにカバー
- 文の基本的順序 → 第16課
- 助動詞の違いと使い方 → 第18課
- 得(de)の程度補語と様態補語 → 第24課
- 結果補語、方法補語 → 第25・26課
- 把(ba)構文 → 第31課
中国語基本文法をフルカバー!
② 文法の辞書として使える
もう一つの使い方として、本書は「日本語索引」「中国語索引」が完備されているので、文法辞書として使えます。
この索引が超絶便利!
中国語の「比較」ってどういう内容だっけ?
→ 日本語索引で「比較」を探し、対象となる課から確認できます。
中国語の「得(de)」の使い方がわからない!?
→ 中国語のD索引から得(de)を探し、対象となる課から確認できます。
初心者の方が悩みそうな「方向補語・結果補語」「被(bei)構文」「把(ba)構文」など、疑問に思った内容をサッと索引から調べて確認、復習することができるのです!
まさに文法辞書ですね。
③ 説明がわかりやすい
カバー範囲が広くて、使いやすそうなのはわかったけど、肝心の文法説明はどうなの?
ご安心を!
僕も本書を使う前は、かなり古い参考書なのと、そのシュールなカバー(表紙)から、堅苦しい説明ばかりで使いづらいんでは?と思い込んでました。
しかし、中身は「超ロングセラー&Amazon高評価」なだけあって、万人にわかりやすく、見やすくまとめられています。
本書の中では、情報を整理するための5つのマーク(下記画像参照)、各イラストが用意されていて、内容の理解と記憶がしやすい作りになってるんです!
各課の中の説明も、文字ばかりではなく、表やイラストがうまく使われていて、いい意味で文法書っぽくないので、ストレスを感じない作りになっています。
あと、本書の中に出てくる中国語単語はピンインと意味がすべて書いているので、いちいち辞書で調べたりしなくていいですね!
初心者に優しい。
各課の文法テーマごとに、「どうしてそうなるのか?」を順序立てて初心者に優しく説明してくれています。
④ ドリル付きで復習・実践練習できる
本書は文法書としての説明だけでなく、理解と記憶定着のために各課ごとにドリルが用意されています!
※ドリルは何回も使えるように、本書内に書き込まないで、ノートなどに答えを書きかきして使いましょう!
文法は使えるようになって初めて意味をなします。
ただインプットするだけでなく、それを応用できる!使えるようにするのがこのドリルです。
各課の勉強の仕上げにドリルで記憶へ定着!
悪いところ
逆に悪い点をあげてみます。
- 特定の専門用語が使われる
- 「得」と「地」の違いがない
- Book Informationがマニアック
- 分厚くて重いので持ち運びに不便
大きな問題はないのですが、強いて上げるとこんな感じです。
本書の中では、一部で分かりにくい専門用語が使われています(僕が無知なだけかもしれませんが…)。
「アスペクト」「存現文」「経験相」など、本書の中で簡単に「〇〇とは?」と説明してくれていますが、できるのであればもう少し分かりやすい用語の方が頭に入ってきやすいなーと思いました。
あとは、個人的に当時苦しんだ「得と地」の違いは、第24課「“得”de補語 程度補語と様態補語」の中になかったのが残念でした。
本書で出てくる5つのマークの中で「Book Information」=その分野のおすすめ本!を表すマークがあるのですが、ちょっと古くさい本、マニアックな本が多いので、あまり参考にならなかったかな…。
こんな人に読んで欲しい
ズバリ中国語の勉強をゼロからはじめた人は全員持っておいが方がいいです!
ちょっと大げさかもしれませんが、それだけよくできている。
僕個人の意見よりも、「1996年からの超ロングセラー本」というのが、一番説得力があるかもしれませんね(笑)
良いところでも書きましたが、「文法の辞書として使える」ので、1冊持っておくと、いつでもサッと文法内容を調べることができます。
分からない単語があれば中国語辞書を使って、その意味を調べますよね?
文法も同じです。
学習初期から分からない文法(構造)をサッと調べて、理屈を理解しながら進めていくことができる本書は本当に秀逸です!
本気で中国語勉強を勉強したい、ペラペラになりたい、そんな方に使っていただきたい。
まとめ
中国語文法書としておすすめする「Why?にこたえるはじめての中国文法書」に関して、最後にポイントをおさらいします。
- 本気で勉強したいなら本書を1冊持っておくべき
- 中国語の基本文法を全て網羅している
- 中国語文法辞書として使える
- Why?にこたえる、初心者にもわかりやすい順序
- ドリル付きで文法の定着にもつながる
- 分厚く重いので!本気で勉強したい人向け
文法は語学を理解、習得(ペラペラになる)するための特急券のようなものです。
単語をただ覚えて、正しく発音し、言うだけでもその場面によっては伝わることもあると思います。
しかし、文法の理解(ペラペラになるための特急券)を先にしておいたほうが、後々での中国語習得スピードが圧倒的に早くなる。
本書は、それを助けてくれる1冊です。
おそらく、ほとんどの本屋さんに置いてると思うので、ぜひ中身を確認してみてください。
文法以外にも、「発音、単語、入門、会話、音読、勉強法」など、目的別の参考書はこちらの記事でもまとめています。
お時間ある方は、ぜひ覗いてみてくださ。
▼効果に差がでる!おすすめ中国語参考書のまとめ記事はこちら
この記事が中国語勉強のお役に立てたら嬉しいです。
それではまた、
那我们下期再见!
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