中国語の勉強を始めたけど、
「何をしたらいいの?」「先ず最初にすることは?」「どう勉強したら最短最速で習得できるの?」
などと、悩んでいませんか?
僕は、2015年の中国語勉強を始めたばかりの時、こんなことに悩んでいました。
ちなみに僕は、中国語勉強を始めると同時に中国語教室へ通いましたが、それでも「何を勉強したらいい?」「一番効率的な勉強方法は?」などとモヤモヤしながら目の前の教科書を勉強していたのです。
初心者は、何から勉強していいか分からない。
本当にこれが大きな悩みなんですよね…。
そんな人のために、「中国語学習本」というものがあります。
どんな風に勉強したら中国語がペラペラになるのか?早く身につけるためのコツを教えます!的な本です。
英語本ほどではないですが、中国語に関してもこういう本が販売されています。
中国語勉強を始めたばかりの「初心者」が、この本を読んだ後に「迷わず・理解し・すぐに」中国語勉強を始め、「中国語習得」が可能な内容なのか?
初心者だった頃の僕にぜひ教えたい内容なのか?
そんな目線でレビューしたいと思います。
そして、この記事でレビューするのがこちら!
最短最速で上達する中国語学習法
「最短最速で上達する中国語学習法」
だと!?
こういうキャッチーな本は、避けてきたが興味ある本位で読んでみよう。
既にビジネス中国語を身につけている僕がレビューします。先ず「MBA取得」ってフレーズだけでイラッとするわwww
けど中身が一番大事だからね! pic.twitter.com/xPz8XifOCm— チュウコツ@上海駐在予定🇨🇳 (@chukotsu) November 6, 2019
少し毒づいてしまったけど(笑)、僕なりにこの本をレビューしたいと思います!
もくじ
「最短最速で上達する中国語学習法」の概要
概要
Amazonで、書籍版「1,650円」、Kindle版「1,188円」で販売されています (2020年2月時点)。
初版発行:2017年10月
著者:高橋勇進
カバーにもあるように、著者はゼロから1年半でMBAに必要な中国語を身につけていて、その実体験を含めた中国語勉強方法の紹介です。
まったく話せない状態で留学、
たった1年半でMBA取得に必要な中国語を身につけた学習法を公開!実践的に、短期間で、ネイティブと間違われるほどの発音を身につけ、まったく話せない状態からわずか1年半で大学院入学に必要な中国語を身につけ、MBAを取得した著者が、どうすれば効率的に、お金をかけずに中国語が身につくのか、実体験から「使えるノウハウ」を余すこところなく紹介します。
すでに中国語の学習を始めている人のみならず、今後ビジネスで中国と関係をもつ(もたざるをえない)日本人必読の、「実利的な中国語をいかに短期間で効率的に身につけるか」。
参照:Amazon商品販売ページより引用
ページ数は200ページ程度ありますが、読みやすい内容でテンポよく書かれているので、数時間あれば読み終えることができます。
この本の構成
「最短最速で上達する中国語学習法」は、大きく6つのパートで構成されています。
- 第1章:やらなきゃ損!最短最速で中国語が上達するコツ
- 第2章:学習計画を立てて効率良く上達しよう
- 第3章:予習で一気に上達しよう
- 第4章:作文で上達を確実にする
- 第5章:「独り言」のすごい効用
- 第6章:中国語発音に悩んだら
著者が先ず語っているのが「最短で中国語を身につけにるには、選択と集中が欠かせません」ということ!
「最短最速で」というフレーズでかなり目立たせていますが、全体を通して「戦略的に」中国語学習の指針を提示してくれています。
最初の数ページを読んで感じてしまった。
「この本は分かってる。本物だ!」と。・ビジネス中国語なんて簡単
・最短最速で上達する
などとキャッチーなタイトルを使ってる著者が「多くの人が語学学校のマーケティングに引きずられてる…」とコメント。
そう言う理由も凄く納得、共感できる。 pic.twitter.com/eFS1tf2j6f— チュウコツ@上海駐在予定🇨🇳 (@chukotsu) November 6, 2019
本のカバーにある「ビジネス中国語なんて超簡単!」などのようなキャッチーな言葉とは裏腹に、筆者なりのその理由がしっかりと論理的、かつ思いが入り書かれています。
「最短最速で上達する中国語学習法」推奨の3つのコツ
本書では、初心者が中国を習得するための学習方法として、以下の3つを強く推しています。
- 予習
- 作文
- 独り言
一つ注意点があるのは、本書は中国語を習得する上で「中国語教室に通うことを前提」としている点。
特に「作文」のためにも、中国語教室の先生選びは重要になるとも語っています。
独学で中国語を習得しようと考えている人には、「結局そこありきかよー」「教室行かなきゃ難しいのかー」と思うかもしれないが、他の方法でも代替えが可能なのでぜひ参考にしてみてください。
3つのコツをそれぞれ少しだけ触れてみます。
予習
先ずは「予習」!
これは先ほども触れましたが、中国語教室へ通い授業を受けることが前提です。
これから中国語教室へ通おうと思っている方、通い始めたばかりの方はとても参考になると思います。
この本の中で習慣化すべき3つ!の中にあげられている1つが「予習」
僕は最初の方は予習してこなかったけど、当時の自分に予習しろ!と伝えたい。予習の効果
1️⃣授業中に心の余裕できる
2️⃣反復練習になる
3️⃣言い回し力が増す特に1️⃣が大きい!心の余裕が学習効率を一気に上げる!勉強が楽しくなるよ! pic.twitter.com/Z2wFgnUwdu
— チュウコツ@上海駐在予定🇨🇳 (@chukotsu) December 2, 2019
僕は、学習初期に中国語教室に通っていたので予習は“ある程度”やっていました。
“ある程度”なので、教科書に出てくる新しい単語の意味を訳しておく!ぐらい…
この章では、「予習」の効果と重要度がとても分かりやすく説明されています。
高いお金を払って中国語教室に通っているんだから、その授業をより効果的にする「予習」はきっちり、正確にやるべきですね!
作文
次に「作文」です!
なんか、「作文」と聞くだけで、
「うわぁ…」ってなりますよね(笑)
著者もそのことはわかった上で、この「作文」の重要性を述べています。
この本のすすめる3つ。
その2 「作文」
僕も瞬間中作文は激しくすすめるし、実際に喋れるようになった学習法。
習った文法や単語を文章としてアウトプット。
作文は心に余裕を持てながらアウトプットできて、正解やミスの振替り作業が容易。
自分のニーズに合わせて作文!https://t.co/vefMGtiYTp— チュウコツ@上海駐在予定🇨🇳 (@chukotsu) December 3, 2019
面白いなーと思ったのが、著者は中国語学習の環境を2つに区分していたこと。
それが「オンライン」と「オフライン」
オンラインとは、その場に相手が存在し、状況が刻一刻と変わる会話の中で、中国語を話さなければならない環境を指しています。
リスニング力とスピーキング力がもろに必要とされますね。
オフラインとは、その場で相手が存在せずに、自分のペースで中国語を考え、、じっくりと中国語を組み立てることができる環境です。
リーディング力、ライティング力が必要とされます。
ほとんどの中国語学習者の最終的な目標は、「様々な環境で中国語をペラペラに話すようになる!」だと思うので、オンラインの場で中国語を使えるようになることですよね。
著者は、そのためにはオフラインでの勉強による、「あらかじめの会話のパターンを蓄積されているかどうかが超重要」と言っています。
そして、そのための勉強には「作文」が一番!
会話のようにプレッシャーがなく、精神的余裕がある状態で、中国語での言い回しを考えて、それを書いていく。
「言いたい日本語」 → 「中国語で作文」
この数をこなしていくと、中国語の思考が増してどんどんとスピードが上がっていきます。
中国語の表現方法がクセ付いていくんです!
オフラインでの中国語作文は、継続すると、“着実に”中国語の習得度を高めてくれます。
これは、僕も超絶推奨している「瞬間中作文」と同じですね!
▼「瞬間中作文」を詳しく知りたい方は、こちらの記事でまとめています
僕が実際に中国語を喋れるようになったのも、この瞬間中作文を取り入れたことが大きかったんです!
独り言
そして最後が「独り言」です!
オフラインの「作文」練習で中国語の文章を考え、頭にストックが増えてきたら、次に「独り言」で口に出してアウトプットの練習です。
著者も本書内でこう言っています。
わたしは独り言を活用して、中国語能力を上げてきました。知り合いに「どんな学習方法がいいですか?」と聞かれるたびに、「作文と独り言ですよ」と言っています。
「独り言」というと少し暗いイメージがあるかもしれません。
しかし、ブツブツと口にしている=中国語を常に意識しているということです。
意識して自分の口にしたことは記憶に残りやすくなります。
これが中国語を習得する上で、最高の流れを作り出してくれるんです!
(*゚ー゚)「この前作文した“私は今日スタバでブログを書いた”を独り言してみよー」
(*゚ー゚)「えー、ウオジンティェンザイ・・・」「なんだっけ?」
ってな感じで、うまくいかないと疑問が残ります。
表現があってるのか?発音があっているのか?
独り言を通して、自分の得意なとこ、苦手なとこがスキマ時間で明確にすることができるんです。
これを家に帰り、また勉強する。それを繰り返していくことで、どんどんと流暢な中国語を発することができるようになります。
(*゚ー゚)「我今天在星巴克写博客了」
「独り言」を取り入れ、継続していると、気づいたらスラスラと中国語を言えるようになってますよ。
「最短最速で上達する中国語学習法」こんな人におすすめ
本書は、中国語勉強を始めたばかりの人、特に中国語教室へ通うことを検討している人にぜひ読んでいただきたい学習本です。
予習の意義、そして作文を使った中国語教室の活用方法などが、著者の経験も踏まえて詳しく書かれています。
「中国語教室は、金銭的に厳しい!」
という方は、オンライン中国語もぜひ検討してみてください。
1レッスン(25分)、600円程度で使えます。
※毎日プランならもっと安い!
▼中国語オンラインスクールの比較まとめ記事はこちら
「最短最速で上達する中国語学習法」のまとめ
「最短最速で上達する中国語学習法」を紹介してみました。
念のため注意ですが、この本を読んだからといって、中国語が喋れるようになるわけではないですよ!
あくまで効率的な中国語の学習方法を紹介してくれている学習本です。
学習方法を理解した上で、それを実践し継続していかないことには意味がありません。
それでも、中国語勉強を始めたばかりで、
「何から手をつけていいかわからない」
「しっくりする学習法がなくモヤモヤしている」
という方には、必ず参考になる学習本です!
「予習」「作文」「独り言」の学習方法は、中国語能力を高めてくれる、1つの方法として役立ちます。
とても読みやすく、2〜3時間で読めちゃうので、興味のある方はぜひ読んでみてください。
学習法以外にも、「発音、文法、音読、入門、会話、ビジネス」など、目的別の参考書はこちらの記事でもまとめています。
お時間ある方は、ぜひ覗いてみてくださ。
▼効果に差がでる!おすすめ中国語参考書のまとめ記事はこちら
この記事が中国語学習のお役に立てたら嬉しいです。
それではまた
那我们下期再见!
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