大家好!チュウコツです(@chukotsu_twitter)
ネイティブらしい中国語の発音とリズムを身につけることができる参考書があれば、使ってみたい!と思いませんか?
そのネイティブらしい発音をするには、ただ発音勉強をするだけでなく、「音読」を使った勉強が有効です!
そして、その「音読」に特化した参考書が「はじめよう中国語音読」です。
この記事では、僕が実際に使ってみた「はじめよう中国語音読」のレビューをまとめてみました。
こんな方はぜひ参考にしてみてください!
- はじめよう中国語音読に興味がある
- 音読のおすすめ参考書を探している
- ネイティブらしい発音・スピーキング力を身につけたい
もくじ
「はじめよう中国語音読」を買った理由
僕が「はじめよう中国語音読」を知ったのはツイッターでした。
『はじめよう中国語音読 中級編』の内容構成はこんな感じです。 pic.twitter.com/1qRqOY5sdR
— 李 軼倫 (@yilun20008) July 28, 2020
はじめよう中国語音読初級編29 仕事6-自分の「給料」について
アスク出版/李軼倫著
⭐️Zhōngguóとかcúnqiánとか唇をぎゅっと中央に持ってくるのが多い気がする。なので
⭐️口を開きすぎないよう気をつけた
⭐️Zhōngのōngの音は深い感じがして楽しい。guóも楽しい。 pic.twitter.com/o2bOM4jOtA— まいつむり🍝 (@girly_maary) July 31, 2021
李軼倫先生
『はじめよう中国語音読 中級編』
17.映画特に固有名詞が難しいです。
実際に会話の中でも音から漢字に変換できずに、有名な方でも誰?ってなってしまう😭 pic.twitter.com/U19vwo2zce— みんゆえ 明月 ㄇㄧㄥˊㄩㄝˋ (@mingyue06081111) March 22, 2021
ツイッター上で中国語学習者さんが、本書を活用し音読しているのを見て、個人的にも気になっていました。
中国語勉強の一環で、音読をツイッター上であげられている方も多く、良いモチベーションにされてるんだなぁ!しかもみんな発音上手いなぁ!と感心していました。
多くの中国語学習者さんがおすすめしている「はじめよう中国語音読」。
コレを、中国語学習者の視点で、実際に使ってみたいと思い、購入!
「はじめよう中国語音読」が、
- どんな参考書か?
- 使い勝手いいか?
- どんな人におすすめしたいか?
- どんな人に向いてないか?
- お金を出して買う価値があるのか?
などを実際に使ってみたので、レビューしてみます。
「はじめよう中国語音読」の概要
「はじめよう中国語音読」は初級編と中級編があります。
僕はまず「初級編」を買ってみました!
概要
著者 李軼倫
発売 2019年12月24日
発行所 アスク出版
ページ数 190ページ
音声CD 2枚つき
NHKラジオ講座でも講師を勤められていた「李先生」が著者ですね。
本書は、音読を通して、80字程度の中国語文をスラスラと流暢に発音できるようになる!ことを目的とした参考書です。
なので、音声を重視していて、その量もCD2枚分と豊富です。
Disc1 60課分の本文 約73分
Disc2 チャンクトレーニング 約59分
もちろん、CDを使わずに、音声ダウンロードサービスも用意さえてますよ!
構成と使い方
本書は、4つのPartに別れ、全部で60課分の本文とそれに関するトレーニングが用意されています。
- 自己紹介関連
- 趣味や仕事関連
- 生活や食事関連
- 健康やファッション関連
それぞれのパートに、見開き1ページで1課分が勉強できるようになっています。
1課分は主に下記画像の①〜⑤に分かれて、勉強することができます。
- 本文:80字程度の音読にちょうどよい長さの文章。
- 日本語訳:本文の対訳。
- 語句:本文中のポイントとなる単語説明。
- 音読アドバイス:母音・子音・声調などポイントを説明。
- 常用表現:本文中の重要な文法や構造を例文と共に説明。
Amazonの評価
Amazonでは星5つ中4.5の評価です。
※2021年7月現在
ざっと目を通してみましたが、かなり好意的なコメントが多いですね!
例文がよい、発音勉強にいい、使いやすいなどなど。
コレは期待大です!
「はじめよう中国語音読」の使い勝手はどうか?
それでは僕が実際に使ってみて、「はじめよう中国語音読」の使い勝手がどうであったかレビューしていきます!
良いと思った点
- 見やすい・使いやすい・ちょうどいい
- 自然で流暢なリズムの中国語を学べる
- 音読テーマが豊富で身近に感じる内容
- 音声教材とYouTube連動がいい
それぞれ詳しく見ていきます!
見やすい・使いやすい・ちょうどいい
本の参考書を使って勉強するには、「使いやすさ」って超大事です!
細かい文字や説明がダラダラ書いてある参考書は、疲れて読む気なくし、そのうち勉強も疎かになっちゃいませんか?
「はじめよう中国語音読」は、デザイン・レイアウトがとてもシンプルなので、その点の不安はありません!
見開き1ページで1課分がまとめられているので、1課分の勉強も慣れてきたら10分程度で終わります。
簡単に言うと、ストレスなく集中して中国語勉強をすることができるんですよね。
しかも、1日10分程度であれば、「毎日やろう」「続けてやろう」という気になり、継続から音読が習慣化できます。
1課の本文文字数が「約80文字」なのは、ほんとに適量ですね!
(例)第38課 交通2より
在中国,大城市的交通拥堵十分严重,汽车尾气也造成了大气污染。而在日本,因为大城市的公共交通很发达,开车出门的人并不很多。我觉得在这方面,中国应该向日本学习。(78字)
文章が短過ぎず、長過ぎず、コンパクトにまとまってませんか?
本書は、この「使いやすさ」が最高にいいですね!
ツイッターで自分の音読を「#語学は晒して伸ばす」でツイートしている方も多く、良いモチベーションになると思いました!
自然で流暢なリズムの中国語を学べる
本書の中に、このようなことが書かれています。
本文の音読の最大のポイントは、1字や単語で読むのではなく、チャンク(意味のかたまり)を意識して読むこと。
中国語はコレが超絶大切なんです!
発音の基礎を学び、ピンイン・声調をうまく発音できるようになっても、中国語はうまく伝わりません。
中国語は、リズム・チャンクを意識して音読することが大切なのです。
本書はそこに重きを置き、「自然で流暢なリズムの中国語」をアウトプットする、トレーニングを行うことができます!
中国語は、チャンク(意味のかたまり)で捉え、音読しないとその意味が伝わりにくく、実際の会話もスムーズに行われないんです。
正しく発音できる人でも、単語・単語でやたらと区切り、スピーキングする人がいます。
極端な例:
日本 / 的 / 出租车 / 服务 / 很 / 好
(※ / で区切ってスピーキング)
コレは聞く側としてとても聞きづらく、最悪は聞き取ってもらえない「ア”ぁ?」になることも。
本書は、チャンクを意識して音読する構成になっているので、中国語のスピーキング力もぐんっと伸ばすことができるのです!
音読テーマが豊富で身近に感じる内容
本書は全部で60課分の内容で音読勉強していくんですが、どの内容(テーマ)も身近に感じ、勉強していて楽しかったです。
- 自己紹介関連
- 趣味や仕事関連
- 生活や食事関連
- 健康やファッション関連
日本と中国の比較したテーマも多くて、「へー!そうなんだ!」「面白い!」と、興味深く読めるんですよね。
参考書によっては、「内容が硬かったり、実用性がない内容」の文章も多く、退屈な参考書もあります。
その点、この「はじめよう中国語音読」のテーマは、質・量と共に勉強してて楽しさを感じさせてくれる参考書でした!
音声教材とYouTube連動がいい
チャンクを意識した音読の練習を繰り返し行えれるよう、音声教材もすばらしく使いやすいです!
Disc1では、1つのトラックに、1課分の本文音声が入っています。
本文は2回中国語で読まれ、1回目は「ノーマルスピード」で、2回目は「チャンクで区切った音声」が収録されています。
本文はスラッシュ(/)で区切られているので、そこで一拍置くように読まれます。
「はじめよう中国語音読」のスゴいとこは、コレだけでなく、YouTube連動にて発音の基礎を学べるんですね!
最初のウォームアップ「①声調、②音節、③チャンク」で、基礎を再確認するページだけですが、それぞれのポイントでQRも用意され、YouTubeへ飛ぶことができます。
李先生がそれぞれのポイントをYouTubeで説明してくれています!
参考書の説明、音声だけでなく、動画ならではの表現で理解できることもあるので、コレはありがたいですね!
不満な点
不満な点というよりは「意見」ですが、あえてあげるとしたら1点だけ!
難易度比較的高い
初級編を使ってみた個人的な感覚として、「初心者レベル」ではないと思いました。
発音の基礎勉強を終えて、すぐに本書を活用するには少しハードルが高い内容に感じます。
HSK3級レベルの語彙量(600語程度)と、文法内容が身についていないと少し難しいかなぁーという内容です。
ゼロからの初心者で、文法にまだ自信がないのであれば、「Why?にこたえるはじめての中国文法書」がおすすめです!
「はじめよう中国語音読」はこんな人におすすめ
「はじめよう中国語音読 初級編」は、こんな方におすすめしたいですね!
- 初級者から中級者
- 発音・スピーキングに自信がない
- 飽きやすくて勉強が続かない
- 適量な参考書を探している
発音の基礎、基本的な文法を勉強し終えた、初級者から中級者の方に使い勝手がよいと思います。
先ほども書きましたが、「HSK3級」を勉強している、目標としている方に、良いレベルかと感じています。
音読は「発音・文法・スピーキング」を、同時に鍛えることができる学習法です。
本書は、中国語の発音・リズムと、アウトプット力を同時に鍛え上げることができるので、そこを苦手としている方には、使いやすいですね!
また、「良いと思った点」でも触れましたが、本書はデザイン・レイアウトから、ページ数、テーマの内容と、最高に使いやすい参考書です。
なんとなく参考書を探していて、勉強のモチベーションを高めたい!という方は、ぜひ本書から試してみてと思いました。
逆に、「はじめよう中国語音読」は、入門者・初心者にはおすすめしません。
発音の基礎をまだ勉強していない方は、発音参考書を使って、一通り発音の基礎を身につけてから本書を使ったほうがより効果的です。
▼「一番おすすめの発音本は?」中国語発音本のランキング記事はこちら
まとめ
「はじめよう中国語音読 初級編」のレビューをまとめてみました。
最後にもう一度おさらいしてみます。
はじめよう中国語音読のポイント
- 中国語初級者〜中級者におすすめ
- 発音とスピーキング力が身に付く
- 特に自然なリズムの中国語アウトプット勉強に最適
- 一回10分程度で勉強でき、継続しやすい
- 使ってて楽しい
- 入門者・初心者には少し早い内容
中国語初級者から中級者の方で、「なんかいい中国語勉強の参考書ないかなぁー」と、迷っているのであれば本書の購入をおすすめします。
本書の内容に沿い、音読学習を習慣化することで、中国語の発音とアウトプット力は身についていくと思います!
Amazonでの評価もかなり高いだけあって、人気の参考書ですので、気になる方はぜひ参考になさってください。
音読以外にも、「発音、文法、単語、入門、会話、勉強法」など、目的別の参考書はこちらの記事でもまとめています。
お時間ある方は、ぜひ覗いてみてくださ。
▼効果に差がでる!おすすめ中国語参考書のまとめ記事はこちら
この記事が中国語学習のお役に少しでも立てたら嬉しいです。
それではまた
那我们下期再见!
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